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現役ドラフトで阪神から横浜DeNAへ移籍した浜地真澄
現役ドラフトで阪神から横浜DeNAへ移籍した浜地真澄

「タイガースに投げる時に情を出さない」阪神から現役ドラフトで横浜DeNA入団の浜地真澄が背番号「52」に込めた思いとは?

 現役ドラフトで阪神から横浜DeNAへの移籍が決まった浜地真澄投手(26)の入団会見が13日、横浜市内の球団事務所で行われた。プロ6年目の2022シーズンに自己最多の52試合に登板して21ホールド、防御率1.14の数字を残した右腕は、夫人の助言もあって背番号「52」を選択。最速152kmの直球を武器に救援陣の一角として期待される来シーズンへ、キャリアハイの登板数を目標のひとつに掲げながら「タイガースに投げるときには情を出さない」と決意を新たにした。

 現役ドラフトリストで1番の評価

 緊張していた浜地が初めて照れくさそうに笑った。
 2016年のドラフト4位で福岡大附属大濠高から入団した阪神で、今シーズンまで8年間にわたって背負ってきた「36」を新天地の横浜DeNAで「52」に変えた理由を問われたときだった。
「いくつかあったなかから、52番を選びました」
 こう語った浜地は、21ホールド、防御率1.14と現時点でキャリアハイの成績を残している2022シーズンの登板数52にあやかったものだと明かした。
「僕はそれほど(背番号に)こだわりがなかったので、妻に聞いたら『52がいい』と言っていたのでそれにしました。登板数に関しては52が自分のキャリアハイなので、それを超えるくらい投げたいという気持ちがいまはあります」
 現役ドラフトから4日後の13日に、横浜市内の球団事務所で行われた入団会見。同席したチーム統括本部の萩原龍大本部長(47)は、身長185cm体重88kgと恵まれた体格を誇る本格派右腕の浜地へ、今回の現役ドラフトでソフトバンクへ移籍した上茶谷大河(28)、今シーズン限りで退団したジェイビー・ウェンデルケン(31)の2人の中継ぎ右腕が抜けて、手薄になったブルペンにどうしても必要だったと期待を込めて語っている。
「基本はリリーバーとしてお願いしたいと思っています。強いストレートをもっているのもわかっていますし、今回の現役ドラフトではわれわれが一番評価していた選手。一軍の主力として活躍してほしいと思っています」
「言いにくい」という理由で細かくは明かさなかったものの、浜地のなかでは今年で3回目を迎えた現役ドラフトの対象選手となり、他球団から指名される予感があったという。
 ドラフト当日の9日は治療の予約を入れていて、医師へ「電話がかかってくるかもしれません」と語っていた。予感は的中し、受話器の向こう側からは指名球団が横浜だと知らされた浜地の脳裏に、ポジティブな思いが次々と浮かんできた。
「最初に率直に思ったのが、横浜のえげつない打線にもう投げなくていいのか、でした。本当に投げたくないと思っていたので、そこはまずうれしかったです。何となく自分のなかで(指名は)予想していたので、それほど感情が上下することはなかった。僕の長所は真っ直ぐだと思っているので、そこをしっかりと磨いてく。自分の技術を磨いていくことがチームのためにもなるので、まずは自分のために頑張っていきたい」
 再登板した岡田彰布監督(67)のもと、18年ぶり6度目のセ・リーグ優勝と、38年ぶり2度目の日本一に輝いた昨シーズンは、合計で4度の二軍降格を味わった。登板数は30に激減し、6ホールド、防御率5.86と数字も悪化させた。

 

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