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米リング誌が井上尚弥の2025年プランを報じた。9月に日本で防衛戦開催予定も(写真・山口裕朗)
米リング誌が井上尚弥の2025年プランを報じた。9月に日本で防衛戦開催予定も(写真・山口裕朗)

井上尚弥が「6月米国」でのピカソ戦後「9月日本」で防衛戦?!米リング誌が2025年「年間4試合」計画を報じる…12月にはサウジで因縁のアフマダリエフ戦

 プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(31、大橋)の2025年の年間4試合の対戦計画を米老舗の専門誌「ザ・リング」が2日(日本時間3日)スッパ抜き、9月に日本での防衛戦計画が練られていることを報じた。1月24日に有明アリーナでWBO&IBF世界同級1位のサム・グッドマン(25、豪州)の代役であるWBO世界同級11位キム・イェジュン(32、韓国)を4回に倒した井上は、今後、米国ラスベガス、サウジアラビアと、海外に本格進出する考えをぶちあげていた。同誌によると、その2試合の合間に日本でもう1試合を戦う計画だという。

「モンスターは9月中に未確定の相手と戦うために日本へ戻る」

 “生モンスター”を見たい日本のファンにとっては朗報なのかもしれない。「ザ・リング」が2025年の井上の対戦計画をニュース速報という形で伝え、9月に日本での防衛計画があることを報じた。同誌のキース・アイデック記者が執筆したもので次戦は、まず6月に米国ラスベガスに再上陸し、T-モバイルアリーナでWBC世界同級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)と戦う。T-モバイルアリーナは、2万人収容で、ビッグバウトが開催されることで知られるボクシングの“新聖地”。
 この日、2023年7月に井上に8回TKO負けした元WBO&WBC世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)が、WBC世界フェザー級王者のブランドン・フィゲロア(米国)を3-0判定で下し、階級を上げて世界王者に返り咲いたが、この試合もT-モバイルアリーナで開催されていた。
 そして同誌は「モンスターがピカソに勝つと仮定すると、9月中に別の未確定の相手と戦うために彼は母国の日本へ戻る」との注目情報を伝えた。
 対戦相手は未定だが、“中2か月”の過密スケジュールをこなして日本で防衛戦を行うというのだ。同誌のコメント欄には、読者から対戦候補として2度、左目上の傷で試合をキャンセルしたグッドマンの名前が出ていた。
 現在WBO&IBFの指名挑戦者であるグッドマンのランキングは医師の診断書を提出すれば、キープしたままにするという話も出ていて、井上もキム戦前の公式会見で、「怪我による離脱は、ランキンが落ちないとも聞いた。どこかのタイミングで戦わねばならないのかなとは少しは感じている」と大人のコメントを残していた。グッドマンと、ここで決着をつける可能性もあるのかもしれない。
 さらに同誌は「井上が9月の試合に勝ち、しかも無傷で乗り越えた場合」との条件を付けた上で、12月に3年30億円の超大型契約を結んだ「リヤド・シーズン」の第1弾として、サウジアラビアでWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と戦う可能性を記した。
 「リヤド・シーズン」の責任者である娯楽庁長官のトゥルキ・アラルシク氏が「アフマダリエフ戦を作りたがっている」とも付け加えた。
 アフマダリエフは、井上がキムを倒した後に同誌の取材に答え、「誰かが明らかにこの戦いが起きることを望んでいない、オレはこんなに長い間待っているにもかかわらずだ。王者は指名試合を戦わねばならないルールがある。(井上の言い訳を)聞くのもバカらしい」と、ピカソを優先させたことに激怒。

 

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