![厳しい量刑を言い渡された水原被告は無言を貫いた(写真・AP/アフロ)](https://d3d3uiz760e42m.cloudfront.net/wp-content/uploads/2025/02/aflo_280823157-1200x800.jpg)
「(大谷翔平の暴露)本を書くしかないのでは?」水原一平被告はどうやって約26億円の賠償金を支払うのか…9球団でプレーした元メジャーリーガーが提案した返済プランは?
ドジャースの大谷翔平投手(30)の銀行口座から不正送金を行った銀行詐欺罪などの罪を認めていた元専属通訳の水原一平被告(40)の量刑が求刑通り禁錮4年9か月となり、大谷へ賠償金1700万ドル(約26億円)、IRS(国税庁)へ罰金100万ドル(約1億5100万円)を支払うことを命じられた。問題は約27億円以上となる賠償金&罰金を支払えるのか?という部分。米ポッドキャスト番組「ファウルテリトリー」に出演した9球団で捕手としてプレーした元メジャーリーガーのエリック・クラッツ氏(44)は、暴露本の出版による印税で返済するプランを提案した。
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水原被告に厳しい鉄槌が下った。
検察の求刑通りに4年9か月の禁錮刑に盗んだ金額とほぼ同額となる1700万ドル(約26億円)の賠償命令。水原被告が「24時間の過酷労働に対して、著しく給与が低く、生活が困窮していた」「ギャンブル依存症になっていた」などを書簡にしたため、1年6か月の減刑を求めたが、連邦地裁のジョン・W・ホルコム判事は、「すべてがウソで、重要なことが省かれている。信用できない」と認めなかった。
水原被告は、3月24日までに刑務所に収監されるが、問題は、約26億円もの賠償金を支払うことができるのかという支払い能力の有無の点。IRSへの罰金1億5100万円を合わせると27億円以上となる。
ホルコム判事は、「水原被告がこの金額を返済できることを願っています」と語ったものの、返済が実際に可能かどうかについては「現時点では不明です」としている。大谷の銀行口座から26億円以上を盗みとり、違法なスポーツ賭博につぎ込んだ。負けがかさみ返済に追い込まれた水原被告の返済能力はないだろう。事件後、ウーバーイーツで働いたが解雇されている。
量刑の言い渡しを受けて、米ポッドキャスト番組「ファウルテリトリー」でも、この問題について取り上げた。出演者の一人で、捕手としてパイレーツ、フィリーズ、ロイヤルズ、引退した2020年の最後のヤンキースまで、11年間で9球団でプレーした“ジャーニーマン”であるクラッツ氏は、「一平は明らかにウソをついた。彼は最後までウソをつき通した。1700万ドルを返すには、古い手法かもしれないが、本を書くしかないのだろう」と暴露本の執筆を提案した。
出版不況は日米共に共通の社会現象だが、全米では暴露本が当たればその儲けは桁違いだ。最近では、2020年にノンフィクション作家のマイケル・ウォルフ氏がトランプ大統領について書いた「炎と怒りートランプ政権の内幕」が大ヒット。170万部を軽く越え「フォーブス」によると著者印税は、15億円にも至ったという。
トランプ大統領関連の暴露本は、他にも多く出版され、ジョン・ボルトン元米大統領補佐官が執筆した内幕の暴露本「ジョン・ボルトン回顧録ー トランプ大統領との453日」も100万部を超えている。
前人未到の「50ー50」を達成し、3度目のMVPを獲得した大谷翔平の人気の高さと、水原被告が起こした事件への社会的な関心度を考えれば、インパクトのある内容であれば、かなりの売り上げが期待されるのかもしれない。