• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 「菅野智之の1年19億円はお買い得だ」防御率0.00のオールドルーキーが怪我人続出のオリオールズの救世主?3回完全投球を監督は「両サイドへの素晴らしい制球力と生命力のある速球」と絶賛
オリオールズの菅野智之が3度目のOP登板で3回パーフェクト。いまだ防御率0.00だ(写真・AP/アフロ)
オリオールズの菅野智之が3度目のOP登板で3回パーフェクト。いまだ防御率0.00だ(写真・AP/アフロ)

「菅野智之の1年19億円はお買い得だ」防御率0.00のオールドルーキーが怪我人続出のオリオールズの救世主?3回完全投球を監督は「両サイドへの素晴らしい制球力と生命力のある速球」と絶賛

 海外FAで巨人からオリオールズに移籍した菅野智之(35)が9日(日本時間10日)、フロリダ州サラソタで行われたツインズ戦に先発し、3回46球を投げて打者9人で終えるパーフェクトピッチングでオープン戦初勝利をマークした。これで3試合に投げて防御率は0.00。ブランドン・ハイド監督(51)は、両サイドに投げ分けた制球力、スプリット、「生命力のある速球」を称賛。開幕ローテーに予定していたグレイソン・ロドリゲスが右肘痛で負傷リスト入りすることになり、菅野が窮地の先発陣の救世主として急浮上。1年1300万ドル(約19億1000万円)の契約を早くも「お買い得だ」と評価する地元メディアも出てきた。

 打者9人から5奪三振…第4の先発に格上げ

 

 三振で始まり三振で終わらせた。日本からきた35歳のオールドルーキーがまた存在感を示した。オープン戦3試合目となるマウンドにあがった菅野が3イニングを投げて打者9人をパーフェクト。ツインズ打線には、7人も左打者が並んだが、1回に先頭打者を93マイル(約150キロ)の高速ツーシームで空振りの三振に斬って取ると、一人の走者も出さず、3回の最後の9人目は、カーブで見逃しの三振。9つのアウトのうち5つが三振という圧巻の投球内容だった。
 地元メディア「ボルティモアベースボール・ドットコム」によると、菅野は、「完璧ではなかったけど、90%の出来だった。自分のゲームプラン通りに実行できた。すべてがうまくいった」と納得の表情だったという。
 試合前には初めて、捕手のゲイリー・サンチェスとピッチングコーチのドリュー・フレンチとミーティングを開き、配球などのゲームプランを確認し、その通りに実行して好結果を得た。
 チームメイトからも称賛の声があがった。
 地元メディア「プレスボックス」によると、一塁を守ったライアン・オハーンは「今日の菅野は素晴らしかった」と称えた。
「大量のストライクと素晴らしいテンポ。後ろで守るには素晴らしいペースだった。しかも彼は思ったよりも強いボールを投げる。彼の投球には本当に興奮している」
 菅野は46球中29球でストライクを取った。ストライクを先行させる抜群の制球力と、なによりテンポの良さが野手に感動を与えた。
 2019年からチームを率いるハイド監督もただ絶賛だった。
「ホームプレートの両サイドに素晴らしい速球のコントロールを見せた。スプリットも本当に良くそれは3イニングを通して打者の前で動いた。しかも、速球には生命力があると思った。本当に、本当に鋭いと思った」
 自慢の制球力だけでなく、菅野のストレートの平均球速は92マイル(約148キロ)を示しており、フォーシーム、カッター、シンカー、スプリッター、カーブボール、スライダーの6種類のボールで幻惑した。

 

関連記事一覧