• HOME
  • 記事
  • 野球
  • フィリーズ青柳晃洋が2試合連続無失点で開幕メジャーに追い風?!…球宴中継ぎ左腕ストラームの故障による戦線離脱濃厚で滑り込む“枠”がひとつ空く
2戦連続無失点のフィリーズ青柳晃洋の開幕メジャーに追い風?!(写真・ロイター/アフロ)
2戦連続無失点のフィリーズ青柳晃洋の開幕メジャーに追い風?!(写真・ロイター/アフロ)

フィリーズ青柳晃洋が2試合連続無失点で開幕メジャーに追い風?!…球宴中継ぎ左腕ストラームの故障による戦線離脱濃厚で滑り込む“枠”がひとつ空く

 阪神からポスティングによりフィリーズに移籍した青柳晃洋(31)が10日(日本時間11日)、フロリダ州フォートマイヤーズでのツインズ戦に7回から登板して1イニングを無安打無失点に抑えた。4日のヤンキース戦に続き2試合連続の無失点で開幕メジャーへ猛アピールした。中継ぎ左腕のマット・ストラーム(33)が左肩故障で開幕ロースターから外れる可能性が濃厚で、中継ぎのメジャー枠がひとつ空いた。10人がその枠を争うことになるが、青柳に追い風が吹いてきた。

 10人が争う狭き門だが…

 

 “元阪神”のサブマリンがフロリダの青空の下で躍動した。青柳は4-0で迎えた7回に5番手としてマウンドに上がった。先頭のツインズの9番打者ハリソン・ベイダーにカウント2-2から85.7マイル(約137.9キロ)のシンカーを外角低めに決めた。ベイダーは手が出ずに見逃しの三振。
 1番に返り、マシュー・ワルナーには粘られるも二ゴロに打ち取った。2番の通算187本塁打を誇り、2022年オフに6年総額2億ドル(約300億円)の大型契約を結んだカルロス・コレアには四球を与えたが続く3番のバイロン・バクストンをライトフライに打ち取った。阪神時代は、この2年、制球に苦しんだが、21球中11球がストライク。ゾーンで勝負ができていた。
 オープン戦初登板となった2月28日のレッドソックス戦で2/3イニングを投げて1失点したものの、4日のヤンキース戦では1イニングを3者凡退に抑えており、2試合連続の無失点で存在感を示した。
 地元紙であるフィラデルフィア・インクワイア―紙は、ツインズを4-1で下したことを伝える記事の中で「青柳は、無失点投球をした7回に2死からコレアを四球で歩かせたが、その後をうまく切り抜けた」と評価していた。
 マイナー契約から開幕メジャーという狭き門に挑んでいる青柳に追い風が吹いている。NBCスポーツのフィラデルフィア局によると、勝利方程式に組み込まれている中継ぎ左腕のストラームの左肩が、関節内の骨と骨の間が狭くなるインピンジメント症候群と骨挫傷に見舞われ、開幕メンバーから漏れることが濃厚だという。
 ストラームは昨季66試合に登板、防御率1.87の6勝2敗、3セーブ18ホールドの成績を残し、オールスターにも選ばれた貴重な左腕。そうなると、青柳が狙っている中継ぎのイスがひとつ空くことになる。

 

関連記事一覧