
レッドブルで“内紛騒ぎ”?!角田裕毅の9位入賞を代表が「かなりいい走り」と称賛も6位に沈んだエースのフェルスタッペンが不満を漏らして緊急対策会議を開く
レッドブルに緊急昇格した角田裕毅(24)が2戦目となるバーレーンGPで9位入賞を果たし、クリスチャン・ホーナー代表(51)が「かなり良い走りをした」と評価した。F1公式サイトなどが伝えたもの。だが一方でピットイン時の信号トラブルやブレーキの問題などでエースのマックス・フェルスタッペン(27)が6位に沈み、ガレージ内で、ちょっとした“内紛騒ぎ”が勃発していたことも発覚。チームは18日から始まる次戦のサウジアラビアGPに向けて緊急対策会議を開いたことも明らかになった。
ガレージ内でフェルスタッペンの名マネージャーが抗議
角田がレッドブル昇格第2戦で9位入賞という結果を出した。ピットイン後にタイヤ交換を終えたのに電気系統の問題でピットアウトを示す信号が青にならずに2秒もタイムロス、30周目のターン1では、ウィリアムズのカルロス・サインツと接触するシーンもあり、サインツが「(角田の)コントロールの欠如で私のレースを犠牲にした。スチュワード(審議委員)は、ユウキを調査すべきだ」と激怒した。だが、それらのトラブルを乗り越えて角田はポイントを獲得した。
F1公式サイトによると、レッドブルのホーナー代表は、「ユウキ(角田)は非常に堅実な週末を過ごしたと思う。彼は予選でトップ10に入り、決勝でポイントを獲得し、かなり良い走りをした」と、角田を称えた。
「彼はチームメイト(フェルスタッペン)から12秒か14秒しか遅れていなかったので、ユウキのレースは実際には妥当だと思った」
エースのフェルスタッペンとは約10秒差でチェッカーフラッグを受けた。
ただ6位に沈んだフェルスタッペンが、ブレーキに問題があることを訴え「基本的にはタイヤマネジメントとバランスに問題がある。今年はタイヤのフィーリングがさらに悪くなっているように感じる。非常に複雑だ」と不満を漏らした。
フェルスタッペンも角田と同じくピットイン後の信号トラブルに巻き込まれ、2度目のピットインでは、右フロントタイヤを交換する器具の不具合で6.2秒もかかりタイ、一時、最後尾を走る事態に追い込まれていた。
オランダの専門メディア「GPブログ」は、これらの問題に角田が対応していたことを評価するホーナー代表のコメントをこう伝えている。
「彼(角田)も同じようなことを感じていると思う。彼は2023年や2024年初頭のマシンを参考にしているわけではないが、良いフィードバックをしている。彼のコメントは、マシンの改善すべき点に関してマックス(フェルスタッペン)と一致している。彼はブレーキの問題を抱えてはいなかったが…」
だが、ドライバーズ選手権で、フェルスタッペンがトップのマクラーレンのランド・ノリスに8ポイント差、2位の同オスカー・ピアストリに5ポイント差をつけられて3位に後退し、コンストラクターズ選手権でも、トップのマクラーレンに80ポイント差、2位のメルセデスに22ポイント差と遅れをとった。