
「かなりずさんなミス」レッドブル角田裕毅のクラッシュを海外メディアが「最悪の結末」「彼はきっと後悔する」と酷評…サウジGPフリー走行2回目で6番手も本人は無線で「みんなごめん」
F1の今季第5戦、サウジアラビアGPが18日にジェッダで開幕し、レッドブル昇格3戦目となる角田裕毅(24)が、フリー走行2回目(FP2)の最終盤にクラッシュを喫した。全体で6番手の好タイムを出した角田は、セッション後に「ペースは悪くなかった」と今日19日の公式予選への手応えを強調したが、海外メディアは「かなりずさんなミス。彼はきっと後悔する」「マシンは大規模な修理作業に直面した」などと厳しく報じた。
最終コーナーでまさかのアクシデント
最終コーナーでまさかのアクシデントが待っていた。
現地時間の夜に行われたFP2の残り時間が、9分を切ったときだった。ユーズドミディアムタイヤで周回を重ねていた角田が、最終コーナーでイン側のウォールに左フロント部分を接触。反動でアウト側のウォールにも激しく打ちつけられた。
マシンのRB21は最初の接触で左フロントのサスペンションを破損し、さらに次の接触ではフロントウイング部分が大破。走行不能状態となった直後に赤旗が提示され、セッションが中断したなかで角田は自力でRB21から脱出。無線で無事を伝えるとともに、チームへ「みんな、ごめん……」と謝罪した。
角田はソフトタイヤでのアタックで、全体で6番手となる1分28秒963の好タイムを出していた。これを受けて、セッション後のフラッシュインタビューでは、今日19日のFP3と公式予選をにらみながらこう語っている。
「最終的にはクラッシュして終わってしまいましたが、ペースは悪くないので、明日までに(マシンの調整を)煮詰めて頑張りたい」
しかし、タイムアタックではなく、公式予選や20日の決勝を見越したデータ収集のロングランで、最終コーナーの内側から攻めすぎた不用意なクラッシュを、英国のスポーツ専門チャンネル『sky sports』は「かなりずさんなミス」と厳しく指摘した。
「彼はきっと後悔する。あれは些細で、なおかつ、ある意味で不必要なミスだった。彼はそこまで力を入れていなかったし、あのようなミスをする必要はなかった。本当にやるべきじゃなかったと、自分を責めてしまうだろう。彼に怪我がなく、元気そうに車から飛び降りた姿を確認できたのが、最良にして最も重要なニュースだった」
英国の大衆紙『THE Sun』は、フロント部分が大破したRB21について「レッドブルが新たな災難に見舞われた」と報じた。
「レッドブルの日本人ドライバーは幸いにも無傷で済んだが、マシンはかなりのダメージを負った。チームのメカニックたちは、ツノダのマシンが最終コーナーでウォールにぶつかる瞬間を恐怖の眼差しで見つめていた。移籍して2戦目だった先週のバーレーンGPで9位入賞を果たした彼は、レッドブルのマシンに慣れてきたように見えた。レッドブルの同僚で、4年連続で世界チャンピオンに輝いているフェルスタッペンを『倒せる』と公言した翌日に、まさかのクラッシュが起こってしまった」