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球界大御所の広岡達朗氏は、阪神岡田監督の再登板を猛烈に支持した(写真は2005年のVパレード)
球界大御所の広岡達朗氏は、阪神岡田監督の再登板を猛烈に支持した(写真は2005年のVパレード)

辛口の球界大御所がなんと?!阪神の岡田監督の“再登板”を支持「やっと監督らしい監督に…”アレ”狙える」

 OBの岡田彰布氏(64)を新監督に迎えた阪神の秋季練習が甲子園球場でスタートしている。14年ぶりの阪神復帰となる岡田監督は、まず現状把握に務めているが、選手とも積極的に対話。さっそく“岡田イズム”を伝え始めている。岡田監督にとって早大の大先輩にあたる巨人OBで、元西武、ヤクルト監督の広岡達朗氏は、「やっと監督らしい監督に変わった。優勝を狙える」と優勝監督を再登板させた球団の決断を支持した上で、2005年以来“アレ”から遠ざかっているチームの可能性に太鼓判を押した。

 「佐藤と大山の三塁、一塁固定案には大賛成だ」

 

 辛口で知られる球界大御所が岡田監督の誕生を支持した。
「やっと監督らしい監督に変わった。元々阪神は投手力が充実しており優勝できる力があったが、これまでの指揮官は、それを引き出せないでいた。監督の采配で負けたゲームも目についた。ほんのちょっとしたプラスアルファで伸びていくチーム。そのちょっとしたプラスアルファが実は、一番難しいことではあるのだが、野球を知っている岡田であれば、そのチームが持っている潜在能力を存分に引き出せる。またこれまでの阪神のベンチに欠けていた厳しさというものも見せるだろう。ズバリ優勝を狙えると思う」
 岡田監督は、広岡氏の早大の後輩。それほど深い親交が続いているわけではないが、早大に綿々と受け継がれている伝統を通じ野球観が共通している部分もあるのだろう。広岡氏はもちろん優勝を“アレ”とは言わなかったが、岡田監督が狙う“アレ”の可能性に言及したのである。
 岡田監督は、チームの浮沈を握るカギは、佐藤輝明と大山悠輔の2人の再生にあると考えていて、就任会見で「佐藤、大山の三塁、一塁で固定する。代走も使わない」と宣言した。
 実は、この起用法は、広岡氏がシーズン中にずっと主張してきたこと。矢野燿大前監督は、守備シャッフルをクライマックスシリーズの最後の最後まで続けて広岡氏をあきれさせていた。だが、岡田構想は、それを止め、佐藤、大山ら主力を固定させると聞き、その方針を高く評価した。
「岡田は、佐藤、大山の三塁、一塁の固定を約束したそうだが、大賛成だ。守備位置をコロコロ変えていては、絶対に上達はしないし、成長はない。阪神が勝負どころで守備にミスが目立ち、5年も失策数のリーグワーストを続けていることは、矢野がやっていた起用法と無縁ではない」
 今季も「86」失策。岡田監督は守備力アップのために内野守備コーチにオリックス時代からよく知るゴールデングラブ賞2度受賞の“守備のスペシャリスト”馬場敏史氏を招いた。西武コーチ時代には源田壮亮を育てた実績もある。
「岡田もわかっていると思うが、重要なのはシートノック。つまり内外野の連係の部分にある。これはシーズンを通じてやる必要がある」
 岡田監督は評論家時代に敵地では試合前のシートノックをしばしば省略してきたチーム方針に疑問を抱いていた。
 「あれだけエラーが多いのになんでせんの。プラスとして魅せるシートノックはファンへのサービスでもあるんよ」
 広岡氏の主張する「シートノック重要論」は岡田監督の考えと同じだ。

 

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