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アルゼンチンのメッシはメキシコ戦で均衡を破るゴールを決めてサポーターに向けてガッツポーズを繰り返した(写真・AP/アフロ)
アルゼンチンのメッシはメキシコ戦で均衡を破るゴールを決めてサポーターに向けてガッツポーズを繰り返した(写真・AP/アフロ)

“伝説”マラドーナにW杯得点で並んだメッシが崖っぷちアルゼンチンを救う…「我々は勝たねばならなかった」…メキシコに勝利も16強進出はポーランド戦次第

FIFAワールドカップ・カタール大会のグループC第2戦が26日行われ、初戦でサウジアラビア代表にまさかの黒星を喫していたアルゼンチン代表がメキシコ代表に2-0で勝利、勝ち点3を奪い、同組2位に浮上した。両チームが激しく競り合う試合の均衡を破ったのはエースのリオネル・メッシ(35)が後半19に決めた神技的なグラウンダーのミドルシュート。メッシは後半42分にも追加点のアシストで貢献。今大会がW杯最後と公言する大黒柱の活躍でアルゼンチンが息を吹き返した。アルゼンチンは決勝トーナメント進出をかけて30日に同組1位のポーランド代表と対戦する。

 神技グラウンダーミドル

 

 窮地を救ったのはやはりメッシだ。
 ファウルが飛び交う激しく重々しい試合の均衡を破ったのは、これが5度目のW杯となる35歳のアルゼンチンの至宝だった。
 0-0で迎えた後半19分。
 右サイドでボールをキープしたアンヘル・ディアマリアがペナルティエリア手前の正面でポジションを取っていたメッシへ速い横パス。それを左足のワンタッチで、絶好の場所に置いたメッシは、ゴールの右を狙って左足を振り抜いた。ディフェンスのわずかな間を抜けていったグラウンダーのミドルシュートにメキシコの守護神ギジェルモ・オチョアの左手も届かない。全選手の祝福を受けたメッシは、感情を露わに何度も観客席のアルゼンチンサポーターに向けて、投げキッスと、ガッツポーズを繰り返した。
「我々は勝たねばならなかった。我々のワールドカップを自分たちのものにするために勝たねばならなかった。メキシコは良いプレーをし、素晴らしい監督がいるので非常に難しいゲームになることはわかっていた。実際厳しい試合になったが、前半から我々はやるべきことをしてインテンシティを増やせていたし。後半は、冷静にプレーができていた。とても重要な勝利を手にすることができたと思う。素晴らしい試合だった」
 5バックで守るメキシコのスペースを埋める連動性と激しいプレスに苦しみチャンスを作れないでいただけに試合後にメッシも興奮していた。
 メッシはこれが2試合連続のゴールでW杯通算8ゴール目。偉大なるディエゴ・マラドーナのW杯記録に並んだ。そしてアルゼンチンのW杯最多得点記録を持つガブリエル・バティストゥータの10ゴールにも残り2得点と迫った。「これが最後」と公言するW杯で記録更新も見えてきた。
 メッシのゴールでアルゼンチンは、吹っ切れたかのように勢いを増す。後半42分。今度はショートコーナーからパスを受けたメッシは、冷静にエリア内に走り込んできた21歳のエンソ・フェルナンデスにパスを送る。
 フェルナンデスは卓越した個人技でディフェンスを外すと右足でシュートを放ち、ゴール右上へ突き刺した。2-0と勝利を決定づける追加点。
 メッシは、「2本目のゴールは落ち着いてプレーした結果、アルゼンチンらしさを取り戻していた。若い選手が参加しているチームだが、スタメンで出場した選手も、途中で出場した選手も、全員がやるべきことをやった試合だったと思う」と、後半に交代で出場した5人を含めたメンバー全員の健闘を称えた。

 

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