C・ロナウドがサウジアラビア名門クラブ「アル・ナスル」と正式契約…手にするマネーは総額で約283億円を超える?!
ポルトガル代表のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウド(37)がサウジアラビアの名門クラブ「アル・ナスル」と正式契約を結んだことが31日、クラブから発表された。背番号は「7」。W杯期間中にアル・ナスル入りをスクープしたスペインのスポーツ紙「マルカ」によると、契約は2シーズン半で総額2億ユーロ(約283億円)の巨大契約になるという。
ロナウドは、「アル・ナスル」の公式SNSの中で「違う国で新しいリーグを経験することを楽しみにしています。アル・ナスルが運営するビジョンは非常に刺激的であり、チームメイトと一緒にチームがさらなる成功を収めることに一緒に貢献できることに興奮しています」との短いコメントを発表した。またサウジアラビアは2030年のW杯誘致を目指しており、ロナウドが“大使”の役割を負うという。
サウジアラビアの2030年W杯誘致の大使役も
ロナウドはW杯前に英メディア「トークTV」のインタビューに答えて、所属していたマンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハフ監督を「リスペクトしていない。僕もされていないから」などと批判。さらに「クラブから裏切られたと感じた。施設の改善にも取り組んでいない。まったく進化していない」とクラブ批判までして大問題に発展し、クラブから契約違反を問われ、11月22日に2度の在籍期間中に346試合に出場して145ゴールを挙げていたチームから契約解除を通達されていた。
無所属のままW杯カタール大会に突入。グループステージ初戦のガーナ戦では、自らが獲得したPKを決めて史上初となる5大会連続ゴールをマークしたが、韓国戦では途中交代を命じられ、ピッチを出る際に発した言葉や態度を巡って物議を醸した。
また決勝トーナメント1回戦のスイス戦は先発から外されて後半からの出場となり、準々決勝のモロッコ戦も続けて、後半6分からの出場となり、ノーゴールのままチームも敗退。ロナウドは、泣きながらロッカーへ戻り、翌日に自身のインスタで、「W杯優勝の夢は終わった」と綴り、“W杯引退”を発表していた。
だが、ビッグスターを世界は放っておかなかった。
新天地のアル・ナスルは、1955年に創設され、サウジアラビアの国内リーグで9度の優勝を誇る名門。最後の優勝が2019年で、かつてイタリア代表としてW杯で優勝したファビオ・カンナバーロ氏が監督をしていたこともあり、現在はローマ、マルセイユ、リヨンなどで監督経験のあるフランス人のルディ・ガルシア氏が監督を務めている。
チームには、元アーセナルのGKダビド・オスピナ、元ブラジル代表MFルイス・グスタボ、今大会にカメルーン代表で出場、セルビア戦でゴールを決めたFWヴァンサン・アブバカルらが所属しており、前出の「マルカ」によると、スペイン代表でパリ・サンジェルマンに所属しているセルヒオ・ラモス(36)の獲得を狙っているという。
チームの会長は、ムサッリ・アルムアンマル氏で、2018年から2020年まで、サウジアラビアのリーグの会長を兼任。現在は、サウジアラビアのエンターテインメント業界を規制する政府機関の顧問を務めている。
アルムアンマル会長は、公式ツイッターに「この契約は、新しい歴史を刻むものだ。ロナウドは、世界中のすべてのアスリートや若者の高い模範であり、彼がアル・ナスルに入ったことでクラブだけでなく、サウジアラビアのスポーツ、そして未来の世代のため、さらなる成功へ前進していくだろう」とのコメントを寄せている。
気になるロナウドが手にする金額は正式発表されていないが、前出の「マルカ」は総額2億ユーロ(約283億円)と報じた。サウジアラビアの新聞「Al Riyadiah」の報道では、さらに金額は高くなり、年間約2億ユーロ(約283億円)の支払いに加えて1億ユーロ(約141億円)の契約プレミアムを受け取るという。いずれにしろ世界最高年俸のアスリートとなりそうだ。