海外メディアは大坂なおみの妊娠電撃発表に“手のひら返し”の祝福…「テニスファンを驚かせて喜ばせた」
テニスの4大大会で4度の優勝を誇る大坂なおみ(25)が自身の公式SNSで、お腹の赤ちゃんと見られるエコー写真を添えて妊娠を電撃発表した。1年間の出産、休養を経て来年1月の全豪オープンで復活する考えも明かした。16日から始まる全豪オープンを欠場したことで厳しい意見を投げかけた海外メディアも、驚きの欠場理由が明らかになり、「テニスファンを驚かせ、喜ばせた」と手のひらを返して祝福した。
父親は“恋人”の米国ラッパー、コーデー氏
世界を驚かせた。
昨年9月の東レ・パンパシフィック・オープンの2回戦を棄権して以来、コートに立たず、全豪オープンの欠場も決めた大坂が自身のSNSで妊娠を電撃発表したのだ。
正確には発表ではなく示唆だが、病院のモニターらしきものに写っているお腹の赤ちゃんと見られるエコー写真と共に英語、日本語の声明文を投稿。
「将来に向けて沢山楽しみな事があります。それらの一つには自分の子供が私の試合を見て『あれが私のママ』と誰かに言うことです(笑)」と綴った。またこのままコートを去ることはなく「来年明けから皆さんに会えることを期待しています。2024年の全豪には出場しますので。永遠に愛しています」と、来年1月の全豪オープンからコートに復帰する考えを明かした。
欠場理由が明かされないまま、全豪オープン欠場が発表された際には「もう復帰は無理という懸念が高まる」(シドニーモーニングヘラルド紙)、「ランキング100位から転落するおそれがある」(ユーロスポーツ)などの厳しい意見を投げかけた海外メディアだが、手のひらを返して、妊娠を祝福。復帰の可能性などについても報じた。
豪news.com.auは「大坂が全豪オープン欠場理由について寝耳に水の発表」との見出しを取り、25歳で電撃引退した元世界1位のアシュリー・バーディー氏(豪州)が6日に妊娠を発表したことに重ねて「全豪オープンの元王者2人が妊娠した。テニスファンを驚かせ、喜ばせるニュースで大坂が2023年に新生児を迎えるバーティー氏の仲間に加わることを明かした」と伝えた。
そして「2019年、2021年にメルボルンパークで祝杯をあげた大坂が、今大会の出場をとり止めた時にファンの希望を打ち砕いた。だが、今は彼女が正当な(欠場の)理由を持っていたことをファンは理解した」などと記した。
英ガーディアン紙は「大坂は初めてWTA世界ランキングで1位になった同じ年の2019年からノースカロライナ州出身のラッパー、コーデ―氏と交際関係にあり、2人は昨年8月に別れたとの噂を否定していた。グラミー賞候補となったミュージシャン(のコーデ―)の広報の1人は、本紙にコーデ―氏が大坂の赤ちゃんの父親だということを認めた」と伝え、赤ちゃんの父親が恋人のコーデー氏であることを報じた。
同紙も、世界ランキング1位のまま引退したバーティー氏が先週、妊娠を発表したことと、同じく2年前に引退した2018年の全豪オープン覇者のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)がNBAでプレーした夫のデビッド・リー氏との間に2人の子供を授かっていることを伝える一方で、「よく知られているようにセリーナ・ウィリアムズ(米国)が、娘のアレクシス・オリンピアちゃんを身ごもりながら2017年の全豪オープンを優勝している」と紹介した。
米ESPNは「大坂が計画している復帰を果たせば、母親としてツアーに参加する複数選手の1人となる。ビリー・ジーン・キング氏、キム・クライシュテルス氏、レネ・スタブス氏を含め、複数の元選手たちが、このニュースを受けて大坂に祝福とサポートのメッセージを送った」と記した。
テニス界の“レジェンド”であるビリー・ジーン・キング氏は、SNSに「我々から、おめでとう!」と投稿している。
また米NBCスポーツは、大坂のお腹の赤ちゃんと見られる超音波診断器の写真に「12月12日」の日付があることを明かし、「現在、世界47位にランクされる大坂は、休養を通じてランキングを保持し復帰する際に大会に直接エントリーできる資格を残す」と伝えた。
大坂は声明文の最後に「追記」として「人生において完璧で正しい道なんて無いと思います。ただ良い目的で前進し続けさせすれば自分の道が開けると思っています」と綴っている。