なぜ阪神の岡田監督はV3狙うヤクルトでも巨人でもなく新スローガン「横浜頂戦」を掲げた横浜DeNAを最も警戒しているのか?
横浜DeNAが23日、横浜市内で2023年シーズンの新スローガン「横浜頂戦」と2015年以来の刷新となる新ホームユニホームを発表した。「挑戦」と「頂上(優勝)」をかけたシンプルなスローガン。3年目を迎える三浦大輔監督(49)が自ら考えた目標だが、昨年2位に食い込んだ横浜DeNAを警戒するのが、阪神の岡田彰布監督(65)だ。実家が近く三浦監督を幼少期から知る仲だが、今季の両チームは血を血で洗うライバル関係となるのかもしれない。
横浜DeNAのストライプを強調した斬新な新ホームユニホーム
横浜DeNAの新スローガンが発表された。三浦監督が就任以来、1年目が「横浜一心」、2年目が「横浜反撃」と横浜を加えた漢字4文字シリーズがスローガンの定番だったが、今季は「横浜頂戦」。25年ぶりの優勝という頂点を狙いながらも、決して挑戦の気持ちを失わないという2つの思いを重ねた造語。監督自らが考えたという。
三浦監督は、球団を通じてコメントを発表した。
「昨シーズンは前年最下位から優勝を目指しましたが、目標とする優勝には届かず、とても悔しい結果となりました。しかし、昨シーズンの経験は、選手一人一人に成長を促し、チーム全体が自信をつけたシーズンだと私は確信しています」
優勝を逃した悔しさと最下位から2位まで躍進したチームの成長度を説明。その上で「今年のシーズンスローガン『横浜頂戦』を胸に、皆さまの応援を力に変えて悲願のリーグ優勝、そして日本一を果たし秋にはファンの皆さまと一緒に喜びを分かち合えるように頑張ります」と続けた。
また胸のど真ん中に1本の太いストライプをデザインした斬新なホームユニホーム「YOKOHAMA STRIPE(ストライプ)」も発表され、メジャー挑戦をあきらめ、オフに6年契約を結んだ“守護神”の山崎康晃と中日から砂田毅樹との1対1トレードで獲得した内野手の京田陽太が、その新ユニホームに袖を通して登場した。
球団によるとベイスターズの象徴とも言えるユニホームのストライプを生かしたのは「今まで積み上げてきたことすべてを刷新するのではなく過去の歴史や伝統を継承し、さらなる進化を遂げていきたい」という理由。
インパクト十分の太いストライプには「頂点を目指す一本の道」という思いが込められており「配置された5本の線は、選手それぞれの個性が結束し、同じ一本の道へ進んでいくことを同時に表現している」という。
「チームとファンの皆さまが新たなユニホームを着用することで、さらなる一体感を生み出し、2023年シーズンを戦っていきます」との決意を表現した新ユニホームとなった。
その横浜DeNAを警戒しているのが、阪神の岡田監督だ。
評論家として活動していた昨年は、開幕前の順位予想こそ5位にしていたが、交流戦が始まる前の段階で「ここから上がって来るのは横浜DeNA」と、最終的に2位まで浮上する躍進を予告していた。
そして今季も「戦力的には巨人より横浜DeNAよ」と、3連覇を狙うヤクルトでも、伝統のライバルチーム巨人でもなく、横浜DeNAを“アレ”を狙う上での要注意チームのひとつに指名したのだ。