移籍金が約56億円に高騰と噂される三笘薫の争奪戦にリバプールも参戦?!元プレミア監督が英メディアで提言
プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(25)の移籍問題が急浮上してきた。複数の英メディアが、今夏の移籍市場でリバプールが三笘を獲得すべきだという英解説者の進言を掲載。故障者続出で低迷する名門リバプールの再建へ向けて「彼にはすべてが備わっている」と提言した。アーセナルが先行しているとされる三笘の獲得レースにリバプールも参戦しそうな状況。ブライトンは、現時点で今夏の売却を考えていないと報じられているが、三笘の去就を巡って水面下での動きが活発化してきた。
公式戦における連続ゴールは3試合で止まっても、三笘をめぐる過熱ぶりはとどまるところを知らない。今夏の移籍市場でアーセナルが先行していると伝えられている三笘の獲得レースに、リバプールも加わりそうだと地元メディアの『Liverpool ECHO』が報じた。
同メディアは元イングランド代表MFで、引退後はトッテナム・ホットスパーやアストン・ヴィラで監督を務めた解説者のティム・シャーウッド氏(54)のコメントを引用。記事のなかで「シャーウッドは来シーズンのリバプールに適合する理想的な選手を知っている。彼はブライトンのウインガー、三笘がリバプールにフィットすると考えている」と指摘した。
シャーウッド氏はイギリスの『sky sports』で、故障者続出で低迷する今シーズンのリバプールを変えられる存在として三笘を指名。次のような賛辞を送っていた。
「彼にはすべてが備わっている。彼はあらゆる種類のゴールを決めてきたし、ボールを持ってドリブルで仕掛けるプレーもできるし、リスクを冒さずにプレーするタイミングも理解している。ゲームに対する態度も真摯だし、何よりも彼は世界最高峰のリーグ、プレミアリーグでのプレーを楽しんでいる。いつリバプールに来るべきか? もちろん来シーズンからだ」
リバプールの左ウイングには、昨年1月にFCポルトから5年契約で加入したコロンビア代表のルイス・ディアス(26)が君臨する。現在はひざの故障で長期離脱中だが、実際に三笘を獲得すればポジションがかぶる。それでも『Liverpool ECHO』は次のように言及した。
「相次ぐ怪我人に苦しめられてきた、今シーズンのリバプールの悲惨な状態を考えたときに、選手層が厚くなる状況は大いに歓迎されるはずだ」
リバプールは今年に入って、ブライトンに連敗を喫している。
直近の対戦は1月29日のFAカップ4回戦。1-1で迎えた後半アディショナルタイムに、英メディアから「天使のタッチ」と称賛された、空中ダブルタッチからの“離れ業”による決勝ゴールを三笘に決められて大会連覇の夢を断ち切られた。
敵地アメックススタジアムに乗り込んだ同14日のプレミアリーグ第20節では、後半開始早々に三笘のパスから先制点を献上。最終的には0-3で完敗を喫し、試合後のユルゲン・クロップ監督(55)を「正直に言って、これほど酷い試合は記憶にない」と脱帽させた。