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3年契約の2年目となる中日の立浪監督は「「給料や実績は関係ない。今年は勝てる選手を使う」と“鬼采配”宣言
3年契約の2年目となる中日の立浪監督は「「給料や実績は関係ない。今年は勝てる選手を使う」と“鬼采配”宣言

【独占激白】中日の立浪監督が“鬼采配”宣言…「給料や実績は関係ない。今年は勝てる選手を使う」「結果が出ないと監督が悪い」

 最下位からの逆襲を狙う就任2年目の中日・立浪和義監督(53)の独占インタビューの最終回。課題の得点力アップに秘策はあるのか。今季に勝負をかける立浪監督のプランと覚悟を聞いた。

 「CS狙いは逃げ道。目指すのは優勝しかない」

 

――昨年は最下位に終わりましたが、優勝したヤクルトには4つ勝ち越し、3位の阪神とは3ゲーム差。最下位とはいえクライマックスシリーズ進出には手が届くところにいました。
「結果はそうですが、打線の力の差を相当感じました。後ろのピッチャー(中継ぎ、抑え)がよかったんで、そこらあたりに留まったっていうくらいのもの。惜しいとかの問題じゃないんです。4位でも5位でも6位でも一緒なんですよ。Aクラスを目指しているわけじゃない。最低クライマックスにでも、といった考えは逃げ道ですよ。目指すのは優勝しかないです。そのためにチームを固めようとしています。何を言われても思っていることを貫き通したい」
――昨年の本塁打数は12球団でワーストの62本。トップはヤクルトの174本で村上宗隆が1人で打った56本とチーム本塁打が変わらないとも揶揄されました。その意味で新外国人のアリスティディス・アキーノ(28)への期待は大きいと思います。巨人が獲得したルイス・ブリンソン(28)にも興味を持っていたと聞きましたが?
「阪神のノイジー、巨人のブリンソンなど色々と見ていました。ノイジーは、いいバッターなんですが、ウチはホームランを打てる選手が欲しかったし、ブリンソンは巨人に先に取られたんです。もう一人獲得したい選手がいたんですが、結局、その選手はメジャーを目指しました。もっと安い年俸の候補も3人いたのですが、アキーノはメジャーであれだけのホームランを打っている選手ですからね。ドミニカに見に行って決めました」

 アキーノは2019年8月にレッズでメジャー昇格すると、4試合連続、カブス戦での1試合3本塁打を含む10試合で7本塁打という衝撃のデビューを飾り、プレイヤー・オブ・ザ・ウイークに選ばれている。その後、壁にぶつかり、昨季“戦力外”となったが、メジャー通算アーチは41本。長打力では巨人のブリンソンよりも遥かに上。ただ平均三振率が33.5%と高く、ここ2年はそれが36%を超えメジャーでは3年続けて打率1割台と低迷している。

――キャンプ序盤から打撃改造に着手しましたね。新外国人に対しては異例でしょう。
「長打力はあるが、空振りが多い選手だったんです。トップが動かないので、このへん(内角は)打てるが、間(下半身、上半身が連動しての体の割れ)がまったくなくて距離がとれない。オープンスタンスは、別にいいのですが、右膝が伸びっぱなしで前へいくだけ。手が動かない。そこで(和田)打撃コーチ、本人と話をしたんです。現状の問題点を説明して、まして日本は変化球が多いので対応するためには、もう少しゆったりと距離をとらないといけないと。もっと飛ぶよ、もっと打てるよ、と。すると『自分もそう思っていた』と言うんです。本心かどうかはわかりませんが(笑)。不器用ですが、素直なところがあるんです。日本で活躍したい、環境に慣れないといけない、という気持ちがある選手。一生懸命やりますからね。そこが救いですね。ここから、どう修正できるか」
――昨年は不振に陥ったビシエドの打撃にも手を入れましたね。タブーなど気にせずに、斬り込んでいくのが立浪流でしょうか?
「結局、今も(ビシエドの突っ込む悪い癖が)直らないじゃないですか。本人もわかっているができないんです。それでも打率は.290を打っている。それが(直そうとしない)ひとつの理由かもしれませんが…。相手バッテリーはピンチでビシエドを迎えてもインコースにさえ投げることさえできれば打ち取れるんです。データに出ています。わかっている結果をベンチから見ている我々も辛いですよ。今年は勝てる選手を使います。給料とか実績とかは関係ない。カリステが良ければカリステを使いますよ」

 今季はアキーノだけでなく、ドミニカから昨季メキシカン・リーグで83試合に出場して、打率.344、13本塁打、54打点の成績を残し内野の全ポジションを守れるオルランド・カリステ(31)、そして中日の3年間で通算31本塁打のソイロ・アルモンテ(33)を3年ぶりにチームに戻した。立浪監督は、4人の外国人野手をフル活用する考えでいる。 

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