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米ツアーへの本格参戦2年目となる渋野日向子がタイで今季初戦を迎える(写真・AP/アフロ)
米ツアーへの本格参戦2年目となる渋野日向子がタイで今季初戦を迎える(写真・AP/アフロ)

明日タイで女子ゴルフの渋野日向子が今季初戦…参戦2年目の米ツアーで勝てるのか?

 女子ゴルフの米ツアー第2戦「ホンダ LPGAタイランド」が23日からタイの名門コースであるサイアムCCで開幕、日本からは7選手が参加し渋野日向子(24、サントリー)が今季の初戦を迎える。前週の欧州ツアーを制している世界ランキング1位のリディア・コー(25、ニュージーランド)らのトップ選手が集結する大会で、21日には初日の組み合わせが発表され、渋野は2015年の全米女子OP覇者で同8位のチョン・インジ(28、韓国)、モリヤ・ジュタヌガーン(28、タイ)と同組となった。米ツアーへの本格参戦2年目となる渋野はどんなスタートを切るのか。

 昨年はジェットコースターのようなシーズン

 

 気温30度を超える猛暑の中で渋野の2023年シーズンが開幕する。クラブのセッティングを大幅に変えて今季初戦に挑む渋野は、練習ラウンド、今季からシューズとウェアの契約を結んだアディダスのイベント会見などを精力的にこなして万全の準備を整えた。
 今大会は、2010年には宮里藍が優勝している米ツアーの第2戦で、今回も世界ランキングのトップ10のうち9人が集まった。日本からは渋野以外に畑岡奈紗(24、アビームコンサルティング)、笹生優花(21、フリー)、古江彩佳(22、富士通)、米ツアー初挑戦となる双子の岩井明愛と岩井千怜(ともに20、Honda)、アマチュアの馬場咲希(17、代々木高)が参戦する。
 渋野にとっては真価が問われるシーズンとなる。
 昨季は23試合に出場し、優勝はなかったが、トップ10入りは5回で、同じく今季が米ツアー2年目となる古江を上回った。ポイントランキングは36位で、年間ポイント上位60人だけが出場できるシーズン最終戦「CMEツアー選手権」にも出場した。優勝争いを演じた4月の「ロッテ選手権」は2位、8月の「AIG全英女子オープン」は3位となり、獲得賞金は100万ドル(約1億3200万円)を突破した。
 一方で予選落ちも9試合を数えた。そのうち、110位の「全米女子オープン」、126位の「エビアン選手権」など三桁順位が6試合もあった。好不調の波が激しいジェットコースターのような1年で「全米女子プロ」では発熱などの体調不良で第3ラウンドのスタート前にプロ人生初の途中棄権も経験している。
 米ツアーは、アジアや欧州も転戦し、日本とは比較にならない移動距離の長さ、米国内でも種類の違う芝質など、長いシーズンを戦うには、クリアすべき問題がいくつもある。昨季は試合中にイラついたり、明らかに不機嫌そうな表情を浮かべたりすることが多々あった。
 肉体的にも、精神的にもいかに安定した状態を保てるかが、2年目の飛躍の最大のカギとなるだろう。
 昨年12月のクリスマスには地元の岡山市で「渋野日向子杯 第1回岡山県小学生ソフトボール大会」を開催した。
 大会は報道陣にも公開し、イベント終了後は取材に応じて「いろんな感情が芽生えた1年。悔しいことも、うれしいことも。一言で表現するのは難しい。でも、やっぱり悔しいかな」と話した。
 2022年を「悔しい」と総括し、2023年については「プロゴルファーである限りはやっぱりメジャーで勝ちたい。来年というわけじゃないけど、絶対に何年か以内には勝てるように頑張りたい」と2019年の「AIG全英女子オープン」に続くメジャー優勝を宣言した。

 

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