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アマプラの侍ジャパンの強化試合の中継に批判の声が殺到していた
アマプラの侍ジャパンの強化試合の中継に批判の声が殺到していた

「不快だ」「失礼だ」と批判の声も出てきたアマプラのWBC侍ジャパン中継は本当に“迷走”しているのか?

 WBCで世界一を狙う侍ジャパンがいよいよ今日9日に東京ドームでの中国との初戦を迎える。本番を前にネットで議論となっているのは、今大会のすべての日本戦及び準決勝、決勝をライブ配信するAmazonプライムビデオの実況問題だ。全中継を担当する斉藤一美アナウンサー(54)のラジオのような独特の実況に対して賛否の声が飛び交い、お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹さんのMC起用に関しても批判的な意見が出るなどの話題となっている。これもWBCの注目度の高さの裏返しだが、野球配信に初参入したアマプラの実況の行方にも注目が集まる。

 斉藤アナのラジオ的実況に賛否

 

 WBCの“開幕前夜”にとんだ炎上騒ぎが起きていた。
 今大会の日本戦と準決勝、決勝をライブ配信するAmazonプライムビデオ(以下アマプラ)が4日の中日との壮行試合と、7日のオリックスとの強化試合の2試合を独占配信したが、中継を担当した斉藤アナウンサーの実況に関して「正直ひどい中継」「見ていて不快」「二度と中継させるな」「アマプラは見ない」などの非難の声が一部のユーザーから起きたのだ。
 斉藤アナは、ラジオの文化放送で西武戦を中継する「ライオンズナイター」を長年担当してきたスポーツアナウンサー歴20年以上の大ベテラン。ただ目にするすべての現象をこと細かに描写するラジオ的な実況スタイルをアマプラの映像配信の実況に持ち込んだため、中日戦の段階で「ラジオ的な実況はうるさい」「喋りすぎ」という意見と「わかりやすい」などの賛否が巻き起こっていた。またWBCでは球数制限があるにもかかわらず球数が画面表示されていないことへの“苦情”の声も多く届き、斉藤アナは自身のSNSで「ご覧いただき誠にありがとうございました。忌憚のない多数のご意見、必ずや次戦への糧にいたします。さすがに今夜はちょっとだけ疲れたのでもう寝ます笑」とツイートしていた。
 2度目の独占配信となったオリックス戦では、球数表示はされたものの、斉藤アナのラジオ的実況と、その表現の数々が再び一部のユーザーの批判の的となった。
 1回に6番に降格したヤクルトの村上が3ランを放ったが、まず打席に入る村上を横浜DeNAの牧と言い間違え、一発を放った際に「トリプルクラウンの破壊児。ついにお目覚め、4番ではほとんど打てませんでしたが、6番になって侍ジャパン今季自らの初アーチを放ちました」と伝えたが、この一言にモノ言いがついた。さらに村上が4回二死満塁で三振すると「逃げる球、三振、結局、かすりもしませんでした」と実況したが、「かすりもしませんでした」という文言に対して「余計な一言」「リスペクトない」「不快だ」との非難の声がネット上を騒がせた。
「アナウンサーは忠実に実況だけをやればいい」「実況が目立ったり主役になってはいけない」という意見もあった。
 極めつけは、9-1で迎えた8回一死一塁。村上が打席に入り、解説の元千葉ロッテの里崎智也氏が「村上がホームランを打ったらコールドではないですか?」という情報を伝えると「さすがWBC日本代表としてコールド経験のある里崎氏の気づきです」と持ち上げ、「8点リード。2本目のホームランでゲームを終わらせろ!」と煽った。
 この実況にも「オリックスファンに失礼だ」などの批判が飛んだ。
 実は、コールドに関しては、当初、告知がなかったが、急遽、大差の展開を見て、試合中に主催者からアマプラ側に「1次ラウンドの規定と同じく7回以降10点差コールド制を採用する」との連絡が入った。日本代表サイドが希望したと見られるが、それらの情報がインプットされた斉藤アナは、ついつい侍ジャパンの側に立って叫んだのかもしれない。

 

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