え!220万円?横浜DeNAが開設したバウアー個人ファンクラブのVIP会費が物議!…なぜ高額会費に?球団の担当者を直撃した
メジャーでサイヤング賞を獲得した超大物の優勝請負人として横浜DeNAと契約したトレバー・バウアー(32)が24日、横浜市内のホテルで入団会見を行った。同時に発表されたのが球団史上初となる個人ファンクラブの開設。会員コースは2種類でVIPコースの年間会費は220万円(税込み)。リムジンの出迎え付きのハマスタの特別観覧席での観戦や、5月以降のハマスタでの公式戦全試合のペアチケット、トークイベントへの参加特典があり、バウアー自身も「一緒にディナーやキャッチボールも」とサービスプランを提案したが、ファンの間では「正気か?」「前代未聞」「商売上手」などの物議を醸している。担当者に異例の高額会費を決断した理由を聞いた。
バウアーは「ディナーとキャッチボール」の特典を提案
会見場で配布された資料を見て思わずゼロの数を数えた。
5つ…な、な、なんと220万円。メジャー通算83勝でサイヤング賞投手のバウアーの入団会見で、球団初となるバウアーの個人ファンクラブの開設が発表された。会員コースは2種類だけ。そのVIPコースの年会費が220万円、DELUXEコースが33万円(いずれも税込み)。いずれも1年限りでDELUXEコースでもかなりの高額だ。
この日の入団会見は、2部仕立てで、バウアーが米国で展開しているアパレルブランド「Bauer Outage」のグッズ販売、コラボ商品と、個人ファンクラブ開設についてだけの会見が開かれ、バウアーは「ファンとの交流は大好きなんだ。ファンクラブの会員になってもらった方との一緒のディナー、キャッチボールなどを企画している」と明かした。
現時点での気になる特典はどうなっているのか。
VIPコースは特別観覧席での試合観戦が1試合。6名まで使用可能でリムジンの出迎えがあり、軽食、飲み物がつく。設定されている12日間の試合日から1日を選ぶもので登板日、登板前日に重なった場合は、直筆サイン入り使用球がプレゼントされ、もしその日に該当しなければツーショット撮影&サイン会が実施される。
さらに5月以降の内野指定席SSのペアチケットが58試合分。ハマスタのチケットは価格の変動制が採用されているが、中間の価格設定で換算すると74万2400円相当になる。
加えてトークイベントの参加、直筆サイン入りユニホームや「Bauer Outage」のグッズやファンクラブのオリジナルグッズなどがつく。ただ33万円のDELUXEコースには特別観覧席への招待や観戦チケットなどはつかない。
前代未聞の高額会費のファンクラブ開設にネット上では、ファンから「正気なのか?」「商売上手」「ファンクラブに220万円出すプロ野球ファンは、日本にそうそういないと思う」「入りたいけど無理」「話を聞けるならプロ選手が来るかも」など、様々な意見が飛び交い、物議を醸した。
なぜ220万円の超高額会費のファンクラブを開設することになったのか。
球団のビジネス総括本部/マーケティング部シニアスペシャリストの山中勝美さんは、こう説明した。
「これまで個人ファンクラブという発想自体がなかったのですが、バウアー選手というビッグネームの獲得に合わせて、これだけの凄い選手と、ファンの方々とのコミュニケーションを深めるプロダクトを考える中で、今までになかったものにチャレンジしたいと事業部から提案させていただきました。球団のポリシーに“ネバー・ビフォアー”というものがあります。実績や前例のないことにどんどんチャレンジしようという考え方です。チーム側が、過去の球界で前例のない超大物選手を補強したわけですから、我々事業側も何か新しいチャレンジをしようと、バウアー選手の理解を得た上で、今回の企画が決まりました」