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広岡達朗氏は岡田阪神と原巨人を比較して「大きく違う」(写真・黒田史夫)
広岡達朗氏は岡田阪神と原巨人を比較して「大きく違う」(写真・黒田史夫)

球界大御所の“独断セ界予想”…「岡田監督で変貌の阪神がV候補一番手」「巨人は何も変わっていない。外国人頼みではダメ」

 いよいよ今日31日にプロ野球のセ・リーグも開幕する。ヤクルトの連覇はなるのか。岡田彰布氏(65)と新井貴浩氏(46)を新監督に迎えた阪神と広島は新しい風を吹かせることができるのか。そして2年優勝から遠ざかっている巨人の反撃は? 巨人OBで西武、ヤクルトで監督を務めた広岡達朗氏が優勝の最有力候補に挙げたのは、あの球団だった。

 

 エスコンフィールド北海道の開場を記念した日ハム対楽天からプロ野球が開幕した。今日31日にはパの残り試合とセの全試合がスタート。セの開幕カードは、ヤクルト対広島(神宮)、阪神対横浜DeNA(京セラドーム大阪)、巨人対中日(東京ドーム)の顔合わせ。
 先発投手も発表され、3連覇を狙うヤクルトは、“ライアン“小川、コーチ経験のない新井氏が新監督に就任した昨年5位の広島は大瀬良、15年ぶりに復帰した岡田監督率いる阪神は、昨年の投手2冠の青柳を立て、昨年2位の横浜DeNAは左腕の石田を指名した。
 また開幕最有力候補の菅野が肘の張りで離脱した巨人は、球団史上初となる新外国人の開幕投手となるビーディを抜擢、中日は昨年10勝の左腕の小笠原を指名した。
 2023年シーズンを制するのはどこなのか。
 球界大御所の広岡氏が「優勝候補の一番手だ」としたのが岡田阪神だ。
「オープン戦を何試合か見たが、岡田が監督になって野球がガラっと変わった。早大の後輩になる岡田には、野球は守りから入らなければダメだという話をしたことがあるが、一塁大山、三塁佐藤、二塁中野、センター近本、捕手梅野とセンターラインのポジションを固定した。選手を育てるには、ポジションの固定が必要で、失策のリーグワーストを5年続けたのは、矢野がコロコロと守備位置を変えたことが影響していた。今年は守りの意識が変わっている。それと詳しくは後述するが、岡田の優れた野球知識と経験からくる選手の用兵が巨人とはまったく違う。65歳の指揮官らしい味を出すだろう」
 開幕のショートには小幡が抜擢されるが、木浪との併用になりそうなのは、ここくらいだろう。オープン戦の失策数は11個で12球団中6番目に少なかった。
 広岡氏は、2人の新戦力がチームに刺激を与えるのではないか、という見方をしている。
「森下を一目見た瞬間にいい新人を取ったなと思った。シーズンで厳しい攻めをされると苦労するだろうが、結果を残したことが自信にもなる。スイングが速く、積極性がいい。外国人のようなリーチも生かしてツボを持つ。彼の存在が佐藤らへの刺激になっているだろう」
 ドラフト1位の森下は「6番ライト」でのスタメン起用が濃厚だが、オープン戦では17試合に出場して、打率.314、3本塁打、8打点、7四死球。打率はランキング2位だった。

 

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