巨人・坂本勇人のスタメン落ち即今日復帰の原采配に賛否
開幕以来16打席ヒットがない巨人の坂本勇人(34)が5日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNA戦でスタメンを外れた。代わって「8番・遊撃」で出場したドラフト4位のルーキー、門脇誠(22、創価大)はプロ初安打を放ったものの、2度の走者を置いた場面で、進塁打さえ打てずに凡退、チームも0-2で敗れ連勝は3でストップした。試合後、原辰徳監督(64)は今日6日の横浜DeNA戦での坂本のスタメン復帰を明言したが、坂本を巡っての采配に賛否の声が起きている。
代役の門脇はプロ初安打を記録も2度チーム打撃できず
ハマスタのG党に衝撃が走った。
開幕5試合目にして坂本をスタメンから外したのだ。オープン戦では14試合で36打数4安打の打率.111の大不振で、「6番・遊撃」で開幕してからも、トンネルを抜ける気配がなく、ここまで16打席連続ノーヒット。その名球会入りバッターに原監督は厳しい決断を下した。
坂本に代わってチャンスをもらったのは、オープン戦から評判のルーキー門脇。「8番・遊撃」で起用され、2回二死一塁の第1打席に三塁線へ流し打つ二塁打でプロ初安打をマークした。しかし、その後の2打席が“最悪”だった。
1点を追う5回に無死一塁で打席が回ってきたが、平良の初球の見送ればボールの高めのカットボールに手を出して一塁内野フライに終わり、最低限の仕事である進塁打を打つことができず、ベンチで原監督はクビをかしげた。
そして7回、2点差の無死一、二塁で再び門脇。通常はバントで送るケースだが、大久保打撃チーフコーチは、ネクストバッターズサークルにいる門脇に何やら耳打ちをしていた。ベンチは門脇の足を考えると強行策でもゲッツーはなく、最低ゴロを引っ張って進塁打が打てると判断したのだろう。カウント2-0から2番手の入江が外角へ投じたストレートを強振。打球はレフト後方を襲ったが、背走した佐野にキャッチされた。この際、原監督は、ベンチの手すりを叩いて悔しがった。2打席続けてチーム打撃をできなかった門脇の不甲斐なさへの怒りに思えたが、その打球でタッチアップを仕掛けなかった二塁走者の大城卓に対するアクションだったという。
続く直江の打席で送られた代打の一番手は坂本ではなく長野。古巣に戻ったベテランは、三振に倒れて得点につなげることができず、結局、坂本の出番は、最後までなかった。それでも、坂本は腐ることなく、試合前には門脇に声をかけて勇気づけ、ベンチでも元気に声を出し続けていた。
スポーツ各紙の報道によると、試合後に原監督は、坂本のスタメン落ちの判断を「トータルで」と、説明し今日6日の横浜DeNA戦でのスタメン復帰を明言したという。横浜DeNAの先発は左腕の東だ。
その原采配に対してネット上では様々な意見が飛び交った。
「ルーキーの門脇に1試合で結果を求めるのは酷」「坂本は1試合の休養で元に戻るとは思えない」「開幕からバタバタする必要があるのか?」「今の坂本より門脇を我慢して起用すべき」「ハッキリと世代交代を進める方がいい」などの意見だ。
そもそも原監督の「トータル」と表現した采配の理由が不透明だ。