• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • なぜプレミアでこうも頻繁に誤審が起きるのか…三笘薫“幻”PKは誤審だったと審判統括団体がブライトンに謝罪
ブライトンの三笘薫はPKとならず不服な表情を浮かべていたが、翌日に誤審だったことが認められた(写真・アフロ)
ブライトンの三笘薫はPKとならず不服な表情を浮かべていたが、翌日に誤審だったことが認められた(写真・アフロ)

なぜプレミアでこうも頻繁に誤審が起きるのか…三笘薫“幻”PKは誤審だったと審判統括団体がブライトンに謝罪

 ブライトンの三笘薫(25)が奪ったPKは幻ではなかった。プレミアリーグの審判統括団体のPGMOLは、現地時間8日に行われたトッテナム・ホットスパー対ブライトンの後半26分に三笘がペナルティーエリア内で倒された場面で、PKを与えなかったことを誤審と認め、ブライトンに謝罪した。複数の英メディアが一斉に報じたもので、PGMOLがブライトンへ謝罪するのは今シーズンだけで3度目となる。勝敗を左右する誤審はなぜ頻発するのか。

 「足を踏まれて倒された」

 

 やはり誤審だった。
 問題の場面は1-1で迎えた後半26分に起きた。ブライトンが放った左CKを、トッテナムの守護神ウーゴ・ロリスがパンチング、さらにDFクリスティアン・ロメロが必死に頭でクリアし、高く舞ったこぼれ球にペナルティーエリア内へ侵入してきた三笘が先に触り、コントロールしようとした直後に、デンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュアに左足を踏まれて倒れ込んでしまった。
 三笘を含めたブライトンの選手たちが激しいゼスチャーでPKをアピールしたが、スチュワート・アトウェル主審はホイビュアにファウルはなかったと判断。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)も行われず、試合はそのまま続行された。
 試合は後半34分にイングランド代表FWハリー・ケインが勝ち越し弾を一閃。エースの千金の一発を守り抜いたトッテナムが勝利した。5位のトッテナムに勝ち点で4ポイント差に迫っていたブライトンは、逆にアストン・ヴィラに抜かれて7位に後退。ロベルト・デ・ゼルビ監督は試合後に「非常にフラストレーションを感じている」と憤りを露にした。
 この試合でリーグ戦通算200試合出場を達成し、前半34分には同点弾を決めたキャプテンのDFルイス・ダンクも「理解不能だ」と、さらに強い口調でまくし立てた。
「あのような場面で介入しないのであれば、何のためにVARがあるのかがわからない。大きなジャッジをするために持ち込んでおきながら、肝心な場面で大きなジャッジを下さない。VARのポイントはいったい何なのか。あれは明らかなファウルだった」
 現地映像も疑問を投げかけるように、三笘が足を踏まれて倒される場面を何度も再生した。元イングランド代表選手をはじめとする識者が相次いで誤審を指摘するなど、大きな波紋を呼んだ判定を巡る問題はしかし、一夜明けて大きな動きを見せた。
 プレミアリーグを含めた、イングランドのサッカー界全体の審判員を統括している団体「PGMOL (Professional Game Match Officials Limited)」が、問題視されている場面で審判団による誤審があったと認め、ブライトン側へ謝罪したことが判明した。

 

関連記事一覧