なぜ36歳のベテランフッカー堀江翔太は約2年半ぶりにラグビー日本代表候補に復帰したのか?
ドレッドヘアに巻き上げた短パン。見た目からしてインパクト抜群の36歳が、約2年半ぶりに代表復帰を果たしそうだ。 日本ラグビーフットボール協会は9日、今年6、7月に活動する日本代表の候補選手63名を発表した。
主将経験者のリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、司令塔候補の田村優(横浜キヤノンイーグルス)といった常連組、今季の国内リーグワンでブレイクした根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)とともにその名が注目されたのが、堀江翔太である。期待されるのは、ワールドカップ(W杯)日本大会で8強入りして以来のカムバックだ。
藤井雄一郎ナショナルチームディレクターは、「彼は別格」と説明。ここ数年来、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ、堀江本人と意思疎通ををしていたという。
「もう、スーパー特別扱いです。ジェイミーもずっと(動向を)気にしていましたし、リーグワンでも文句なしに(代表に)入ってこられる(動きをした)選手。そういう意味で選んでいます」
約1か月前の4月7日、本人が練習と治療の合間に約10分のオンライン取材に応じてくれている。その折、ファンにもおなじみの関西風のイントネーションで話した。
「いいプレーができれば拾って欲しいな、と思っているくらいです。そんな、プレーを見ないで(選んでほしい)とか、自分が『戻ります!』と言って戻る、という感じじゃない。(代表サイドには)プレーを見て選んでくださいと言っていました」
国際リーグのスーパーラグビーでのプレー経験が豊富な堀江は、日本代表としても2011年から計3度のW杯に出場。スクラム最前列のフッカーを務め、この競技に必要なほぼすべての項目で高い評価を受けている。突進、ステップ、パス、キック、タックル、それらのスキルを効果的に繰り出すためのポジショニングなどだ。