「ジャッジとの対決は大谷が一方的(勝利)だった」辛口NYメディアが大谷翔平の2ラン&盗塁を絶賛…敵将は「スピード」を称える
エンゼルスの大谷翔平(28)が18日(日本時間19日)、敵地のヤンキースタジアムでのヤンキース戦に「2番・DH」でスタメン出場し1回の第1打席で7試合ぶりとなる先制の4号2ラン、5回には今季初の盗塁を成功させて追加点につなげるなどの活躍で5―2の勝利に貢献した。辛口の敵地のNYメディアも「大谷に歯が立たなかった」と二刀流スターを称賛した。
「大谷に歯が立たなかった」
ニューヨークのヤンキースファンへの今季の挨拶代わりの一発は、約187キロの驚異的な打球速度で右中間スタンドへ消えていった。1回無死二塁。クラーク・シュミットがカウント2-0から内角へ投じたスライダーの制球ミスを大谷は見逃さなかった。大谷のヤンキース戦は、これが通算18試合目で8本目のアーチ。大谷の躍動は、7試合ぶりの本塁打となる先制2ランだけで終わらなかった。
4-2で迎えた5回の第3打席にバットがキャッチャーのミットと接触。打撃妨害で先頭打者として出塁すると、マイク・トラウトの打席では動かなかったが、三振に倒れると、アンソニー・レンドンの2球目に盗塁を仕掛けた。マウンドのロン・マリナッシオがスライドステップしなかった投球のスキを突いたのだ。二塁へ足から滑り込み、あわてた捕手のカイル・ヒガシオカの送球がワンバウンドとなって外野へ抜けると、すぐさま三塁を狙い、スタンディングで到達。レンドンのセンターへの犠牲フライで貴重な追加点のホームを踏んだ。
昨季大谷と争ってMVPを獲得したアーロン・ジャッジとの対決が注目されていたが、ジャッジは、4回一死満塁から犠飛をマークしたものの、3打数ノーヒットの2三振に終わり、敗れた敵地のニューヨークメディアは、大谷の3打数1安打2打点1盗塁の活躍を取り上げた。
NJ.comは、「ヤンキースがエンゼルスに2-5で敗れ大谷に歯が立たず」との見出しを取り、ヤンキースのアーロン・ブーン監督のコメントをクローズアップした。
「ブーン監督は大谷について何が最も素晴らしいか?と問われた時、少し考える時間が必要だった。約10秒後、彼は、その答えをスーパースター(の大谷)がメジャーで最高の打者と投手であるということだけではないということに決めた」とし、ブーン監督の「スピードだ。それが、彼について話をする時に最後に出てくる話題だと思うが、彼が走るところを目にすれば、“なんてすごいんだ““彼は最速の選手でもあるじゃないか”となる」という談話を伝えた。
同メディアは「大谷はパワーとスピードを披露した」と称え、初回の先制2ランと、ブーン監督が絶賛した5回の盗塁シーンを詳しく紹介した。
また大谷vsジャッジの“MVP対決”にも注目。
「野球界で最も人気のある2選手の大谷とヤンキースのキャプテンであるジャッジが対決するシリーズ1戦目は、大谷が一方的(勝利)だった」とし、2人のこの日の結果を対比した。そしてブーン監督の声をこう紹介した。
「大谷のやっていることは驚くべきものだ。あらゆることに対して誰もが彼に驚いているのは、当然のこと。マウンドや打席で、そしてスピードで彼が披露していることは、我々がおそらくかつて見たことのない特別な才能で、おそらく今後再び見ることがないものだろう」