「日本人の出場しないCLは視察するのにまたセルティックは見に来ない」地元メディアが欧州視察中の森保監督が古橋、旗手を無視する行動に怒りと皮肉?!
ヨーロッパを視察している日本代表の森保一監督(54)に対して、スコットランドメディアが神経を尖らせている。14日に日本を発った森保監督は27日までに6試合を視察しているが、スコットランドリーグの得点王を快走するFW古橋享梧(28)が所属するセルティックにはまだ足を運んでいない。3月シリーズで古橋らを選外とした理由として、指揮官がリーグのレベルに言及した一件も引きずる形で、複数のメディアが「またもやスキップされた」と批判的に報じている。
「またもやセルティックのスター選手をスキップしようとしている」
日本を発ってからすでに2週間。ヨーロッパでプレーする日本人選手を視察する一環でイングランドを訪れながら、その北方に接するスコットランドには足を運ばなかった日本代表の森保監督に対して、スコットランドメディアが神経を尖らせている。
理由は明白だ。昨年のカタールW杯に続いて第2次政権の船出となった3月シリーズでも、森保監督はスコットランドリーグの得点王争いでトップに立つ古橋、中盤の大黒柱を担う旗手怜央(25)のセルティックコンビを代表チームに招集しなかった。
さらに3月シリーズの招集メンバーを発表した記者会見では、2人を選外とした理由を問われた指揮官が「リーグのレベルであるとか」と言及。これが瞬く間にメディアを介してスコットランドの地にも伝わり、横浜F・マリノス前指揮官で、いま現在はセルティックを率いるアンジェ・ポステコグルー監督(57)が不快感を示したとも報じられたからだ。
セルティックに関するニュースを報じるウェブメディアの『67 HAIL HAIL』は、タイトルに「日本代表の森保監督が、またもやセルティックのスター選手をスキップしようとしている」と打った26日(日本時間27日)の記事で、皮肉を込めてこう伝えている。
「森保監督は現在ヨーロッパに滞在していて、6月に2試合を行う国際親善試合へ向けて、代表候補となる選手たちのパフォーマンスに目を光らせている。セルティックに所属する日本人選手のなかでは、現時点で前田大然が、ただ一人の代表選手になっているが、古橋享梧と旗手怜央は2022年9月の国際親善試合を最後に招集されていない。また、セルティックには岩田智輝と小林友希も所属しているが、森保監督が頭を悩ませるだけの魅力はまだないようだ」
森保監督は26日に、スイス・チューリヒ市内のホテルからオンラインで日本メディアの取材に応じ、14日のドイツ入り後に足を運んだ6試合を明かしている。
まずは15日にアイントラハト・フランクフルト対ボルシアMGを、翌16日にはフォルトゥナ・デュッセルドルフ対ダルムシュタットを視察。19日にバイエルン・ミュンヘン対マンチェスター・シティを、翌20日にはポルトガルへわたってスポルティング対ユベントスと、クライマックスを迎えているチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグをそれぞれ視察した。
次はイングランドへ向かい、ウェンブリースタジアムでブライトンとマンチェスター・ユナイテッドが対峙した23日のFAカップ準決勝を視察。同時に怪我からのリハビリに励んでいるアーセナルの冨安健洋、ハダースフィールドの中山雄太を訪ねた。
特にハダースフィールドはスコットランドに近いイングランド北部に位置するが、森保監督が次に向かった先はスイスだった。川辺駿、原輝綺、3月シリーズに招集した瀬古歩夢が所属するグラスホッパーが、首位のヤングボーイズに勝利した25日の一戦を視察した。