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J1神戸のサポーター団体がイニエスタの去就や6月6日に国立で行われるバルサ戦に関する情報が不足しているなどに不満をぶつける異例の声明を出した(写真・アフロ)
J1神戸のサポーター団体がイニエスタの去就や6月6日に国立で行われるバルサ戦に関する情報が不足しているなどに不満をぶつける異例の声明を出した(写真・アフロ)

「こんな声明を出させるな!」J1神戸サポのイニエスタ去就などを巡るクラブ姿勢に不満ぶつける声明に他クラブサポから賛同の声

  元スペイン代表のレジェンド、MFアンドレス・イニエスタ(39)の去就問題に揺れるヴィッセル神戸のサポーター有志連合が12日、クラブ側から十分な情報が発信されていない状況に対して不満を表明した。今夏での退団もしくは引退が報じられているイニエスタの件に加えて、来月6日にバルセロナとの国際親善試合を神戸ではなく東京・国立競技場で開催する件や、それに伴う天皇杯2回戦の日程変更など4項目を指摘。公式サイト上で異例の要請を展開している。

 4つの要請項目「リーグ戦に集中できる環境を」

 

 神戸のファン・サポーター有志連合、S.U.K.F.(Supporters Union for Kobe Football)が公式サイト上で、クラブに対する不満を表明する異例の行動に打って出た。
 バルセロナとの国際親善試合を国立競技場で開催する件や、それに伴う天皇杯2回戦の日程変更、そしてバルセロナ戦が神戸での最終戦になると報じられたイニエスタの去就。ファン・サポーターを驚かせる事象が続いてきた過程を、S.U.K.F.は次のように指摘している。
「ここに至るまでファン・サポーターに向けた情報発信が十分でない状況を憂慮し、以下のようにクラブに要請いたします」
 公式サイト上で記された神戸側への要請項目は4つ。真っ先にあげられたのは「選手のために」だった。要請内容は次のように綴られている。
「クラブは、ヴィッセル神戸及び来日するFCバルセロナの選手たちの精神的な支援や肉体的なコンディショニング、パフォーマンスを発揮するための最大限のサポートとマネジメントを行うと共に、初優勝を目指す選手たちにリーグ戦に集中できる環境を提供するように願います」
 神戸は6月3日にホームのノエビアスタジアム神戸で川崎フロンターレに、同7日に同じくホームでAC長野パルセイロ(長野県代表)とAS. Laranja Kyoto(京都府代表)の勝者との天皇杯2回戦に、そして10日に敵地でセレッソ大阪に臨む日程が組まれていた。
 いずれも関西圏での試合で、かつ天皇杯ではメンバーを入れ替えて臨むケースも可能になる。一転して天皇杯の日程を14日に変更し、6日に国立競技場でバルセロナ戦を開催する。東京への移動をへて、親善試合とはいえ名門クラブとの一戦にその時点でのベスト布陣で臨み、再び神戸への移動を強いられる選手たちには、決して小さくない負荷がかかる。
 全日程の約3分の1を終えた段階で神戸は首位に立っている。しかし、2位の横浜F・マリノスとの勝ち点差はわずか2ポイント。川崎、セレッソと難敵との対戦でリーグ戦を折り返す大事な時期だけに、声明で「リーグ戦に集中できる環境」と訴えたのだろう。
 2つ目の要請は「イニエスタ選手とサポーターのために」と綴られた。
「クラブには、イニエスタ選手と神戸の5年にも及ぶ特別な関係の維持、発展を念頭におき残留交渉に全力で取り組んでほしいと考えております。なお、それが叶わず退団となる場合、バルサ戦を最終試合とせず、ホームである神戸開催試合でサポーターと直接挨拶の場を設けることについて約束を願います」

 

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