神戸を去るイニエスタが6.6国立バルサ親善試合で前後半に両チームプレーの仰天プランが急浮上?!
ヴィッセル神戸を7月に退団するMFアンドレス・イニエスタ(39)が、6月6日に東京・国立競技場で行われるバルセロナとの国際親善試合で神戸と古巣の両方でプレーする仰天プランが検討されていると25日(日本時間26日)にスペインメディアが報じた。前半を神戸、後半をバルセロナのユニフォームでプレーする形で交渉が進められていると見られ、神戸の承諾を得られれば近日中に結論が出されると記事は伝えている。
ルールは大丈夫なのか?過去にクライフ引退試合で前例
神戸のキャプテンとして前所属チームと戦い、ハーフタイムをはさんだ後半には古巣のユニフォームに着替えて現所属チームと対峙する。神戸とバルセロナが対戦する国際親善試合で、両チームに関わりの深いイニエスタの仰天プランが検討されている。
スペインのスポーツ紙「SPORT」が、25日に行われたイニエスタの神戸退団会見を受けた記事で「イニエスタが再びバルセロナでプレーする可能性がある」と報じたもの。
「バルセロナのファン・サポーターは間もなく、とても感動的な一日を過ごせるかもしれない。偉大なるキャプテン、イニエスタが再びバルセロナのユニフォームに袖を通してプレーするかもしれないからだ。来たる6月6日に東京で行われる国際親善試合で、イニエスタがヴィッセル神戸とバルセロナで半分ずつプレーする可能性が出てきた」
カタルーニャ州バルセロナに本社を置き、スローガンとして「Sempre amb el Barca(いつもバルサとともに)」を掲げる同メディアはさらにこう続けた。
「この感動的なアイデアは、三木谷浩史氏が会長を務める神戸との話し合いが合意に達したイニエスタが、5年間所属してきたクラブを7月に退団すると発表してからわずか数時間のうちに浮上し、すでに話し合いが持たれている。神戸でのイニエスタのラストゲームは、7月1日に本拠地ノエビアスタジアム神戸に北海道コンサドーレ札幌を迎えるJ1リーグ戦になると発表されたが、その前に東京で古巣バルセロナとの非常に特別な試合が待つことになる」
今シーズン末の契約満了を待たずに神戸を退団。出場機会を求めて他チームでプレーする道を選んだイニエスタも、バルセロナ戦を心待ちにしている。
自身のインスタグラム(@andresiniesta8)へ、両チームでプレーする動画とともに「時が近づいています」と投稿したのはつい数日前。退団会見では「このクラブを去る前に、大事な試合が2つ待っている」と言及し、バルセロナ戦へ向けた思いを明かしていた。
「まずは6月6日、ヴィッセル神戸で初めてタイトルを獲った国立競技場でバルセロナと対戦する。これまで多くのことを与えてくれた古巣のみなさんへ感謝を伝えるのに、これ以上の機会はない。素晴らしい一日を、すべての人たちと楽しむことができたら嬉しい」
プロデビューから16シーズンにわたってプレーしたバルセロナで、9度のラ・リーガ1部優勝と4度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇に貢献。数え切れないほどの思い出を刻んできた古巣との対戦を、神聖な時間と位置づけている胸中が伝わってくる。
今回の仰天プランを打診したのはバルセロナ側と見られる。しかし、両チームに深い関わりがあるからといって、さらには公式戦ではなく親善試合だからといって、一人の選手が前後半を異なるチームでプレーするケースがルール的に許されるのだろうか。
実はサッカー界には前例があった。