• HOME
  • 記事
  • 野球
  • なんだかおかしい球宴人選…阪神“ジャック”に勝利数トップ&防御率2位のオリ山本由伸が選外…注目のプラスワン投票は?
オールスター選出メンバー表
オールスター選出メンバー表

なんだかおかしい球宴人選…阪神“ジャック”に勝利数トップ&防御率2位のオリ山本由伸が選外…注目のプラスワン投票は?

 プロ野球のオールスターゲーム(19日・バンテリン、20日・マツダ)の監督推薦の27人が5日、発表され出場選手のほぼ全容が決定した。ファン投票では、セ・リーグの11ポジション(投手は先発、中継ぎ、抑えの3人)中、10ポジションを首位の阪神勢が独占。監督推薦では、勝ち星がトップの7勝、、防御率2位のオリックス山本由伸(24)や、センセーショナルを巻き起こした元サイヤング賞投手の横浜DeNAトレバー・バウアー(32)らが選外になるなどの不可解な人選が目についた。今日6日からプラスワン投票が始まり、14日にセ、パ一人ずつが追加されるが、SNS上では、賛否の声が飛び交い、“球界大御所”の巨人OBで元ヤクルト、西武監督の広岡達朗氏も、「オールスターにふさわしい選手が選ばれるべき」と苦言を呈した。

阪神大竹、中日細川の現役ドラフト組も選出

 プラスワン投票の2人を残して2023年のオールスターの陣容がほぼ固まった。ファン投票のセ・リーグは、外野で広島の秋山が選ばれた以外の全ポジションを首位の阪神勢が独占。「まるで阪神対全パじゃないか?こんなのオールスターじゃない」との意見がSNSから噴出するなど賛否が飛び交った。
 調子を落として現在2軍で調整中のストッパーの湯浅や打率.178と不振の梅野が選ばれたことにも疑問の声が相次いだ。
 そしてヤクルトの高津監督、オリックスの中嶋監督が選ぶ監督推薦では、阪神の大竹、中日の細川の現役ドラフト組に、FAでソフトバンクに入団した近藤の人的補償で日ハムに移籍してストッパーの座を射止めた田中正義などの2023年のシーズンを象徴する選手が選ばれた。
 その一方で7勝で勝利数トップタイ、防御率1.89が2位のオリックス山本由や、6勝でWBC戦士でもあるオリクス宮城、セーブ数でトップを走るロッテの益田、同2位の楽天の松井裕樹、またセでは、バリバリの超大物メジャーリーガーとして話題を独占し、5勝2敗と結果も残している横浜DeNAのバウアー、交流戦Vの立役者でもある横浜DeNAの関根、昨年の3冠王であるヤクルトの村上宗隆、セの現在の最多安打の広島の西川、打てる捕手として打率を3割に乗せている坂倉らが選外となって物議を醸し出した。
 各紙の報道によると、全パを率いるオリックスの中嶋監督は、自軍の山本、宮城を選ばなかったことについて、「早くから仕上げてきた選手には少しでも休養してもらった方がいい。無理してやっている部分が必ずある。本当に難しいけど、何を言われようと僕が責任を取る」と説明したという。
 これには、SNSでは「納得」の声と同時に「オールスターがその位置づけならば、もうやめたほうがいい」「自軍を優勝させることを優先させただけでしょう」という批判的な意見が目立った。
 メジャーリーグでは、前後の登板間隔やコンディションなどに配慮して、「選んで試合に出さない」というケースが少なくない。休養に配慮するのであれば、「選んで出さない」という起用法もある。勝利数トップ、防御率2位で、ファン投票でも、ロッテの佐々木朗希に次ぐ2位の票を集めた山本由を外すのは、あまりにも解せない。
「トップの中のトップが出るのがオールスター。でなければ何がオールスターなのかわからない」とするファンの声もあったが、まさにオールスターの存在価値を問われる人選だろう。
 ただメジャーの球宴での起用法は、1試合だけの開催のために可能な采配で、日本の場合は、2試合が行われるので、「選んで試合に出さない」と、他の選手にしわ寄せがいく可能性もある。
 一方で、4勝5敗、防御率4.60の成績で、どちらかと言えば、本来の投球ができず、もがき苦しんでいる楽天のマー君が、選ばれるなどの不可解人事もあった。実績で選ぶのであれば、今季は不振のヤクルトの“村上様”が選ばれてもおかしくない。

 

関連記事一覧