「ルイよ。オオタニに電話してくれないか?」レイカーズと再契約の八村塁に大谷翔平のドジャース移籍への“説得役”を依頼?!今日ドジャースタジアムの始球式に登場!
NBAロサンゼルス・レイカーズが八村塁(25)との再契約を発表。地元のラジオ局に電話出演した、その八村にOBのマイカル・トンプソン氏(67)が今オフにFAとなるエンゼルスの大谷翔平(29)を地元のドジャースに勧誘するように依頼したことが話題となっている。八村は、日本時間の今日9日にドジャースタジアムで行われるドジャース対エンゼルス戦で始球式を行う予定。ひょっとしてドジャース勧誘の第一歩が始まる?!
その手があったか。NBAとMLBの日本人の2大スターをロサンゼルスで合体させる? 日本時間7日にレイカーズと今季年俸の約3倍となる3年総額5100万ドル(約72億4000万円)で再契約を果たした八村は、地元ラジオ局ESPNロサンゼルスの番組「メイソン&アイルランド」に電話出演。
ホスト役のレイカーズOBであるマイカル・トンプソン氏にまず「大谷に会ったことがあるか?」と質問されると、「ウィザーズ時代の2、3年前のレイカーズ戦で会って話したことがある」と答えた。
2019年11月にステイブルセンターで行われたレイカーズ対ウィザーズ戦を大谷が訪問。その際、ツーショットが実現し、大谷は“特等席”で試合を観戦していた。トンプソン氏は、続けて「大谷の電話番号は知っているか?」とたたみかけて、冗談半分、本気半分の口調でこんな依頼をした。
「大谷に電話をして、来シーズン、ドジャースと契約するように彼を説得してみてはどうかな」
今オフにFAとなる大谷のドジャース入りへの説得役をお願いしたのだ。
レイカーズOBであるトンプソン氏は、ウォリアーズのビッグスター、クレイ・トンプソンの実父。そして次男のトレイス・トンプソンは、ドジャーズの外野手で、今季36試合に出場している。
さらにトンプソン氏は、こう続けた。
「アナハイム(エンゼルス)とは対照的でロサンゼルスでのプレーがどれだけ楽しいかを彼に伝えて欲しいな」
今季のエンゼルスは、プレーオフ進出を視界に捉える戦いをしているが、ここにきて4連敗し貯金「0」の勝率5割に戻り、ア・リーグ西地区4位に後退した。ここまで8年連続でポストシーズン進出を逃しており、2020年にワールドシリーズを制覇し、ポストシーズン進出の常連であるドジャースとは大きくチーム状況が違う。トンプソン氏は、大谷が勝てるチームでのプレーを欲しているとの情報を得た上で、こう八村に依頼したのである。
八村は、「それはいいね」とは答えたが、ほとんどを笑いでごまかして、明確な姿勢は示さなかった。それはそうだろう。アスリートの決断が、他人のアドバイスに左右されるようなものではないことを今回期限付きのFAとなった八村自身が一番理解している。
ただ、この“やりとり”は大きな話題となった。
スポーツサイトの「ファン・ネイション」は、「ESPNのアナリストが八村に大谷をロサンゼルスに勧誘するようにジョークを交えて説得」との見出しを取り、「ロサンゼルスのスポーツファンは、ドジャースとレイカーズでロースターの大当たりを経験しており、レイカーズと再契約した八村が、ドジャースの将来のスターになる可能性のある大谷に口添えをしてくれれば(ロサンゼルスにとっての)一石二鳥を果たせるかも」と伝えた。
同サイトは、ラジオ番組に電話出演した八村とトンプソン氏のやりとりを紹介しつつ、「大谷は、野球界最大のスターで、エンゼルスで契約最終年をプレーしているが、彼とのホームランとも言える契約を狙っているチームがたくさんある。もしルイ(八村)が、大谷をロサンゼルス・ドジャースに勧誘する手助けをできるのであれば、大谷はドジャースの偉大な選手のリストの中に加えられ、永久欠番が保証されるかもしれない」と報じた。
今オフに起きる大谷争奪戦は、ストーブリーグ最大の目玉となるが、資金力も、チーム力もあり、しかも、エンゼルスと同じ西海岸のドジャースが、有力チームのひとつとして見られている。