「エ軍はトレードの可能性を排除していない」米敏腕記者が大谷翔平の電撃移籍の可能性を示唆…検証記事が移籍先候補に挙げたチームとは?
球宴で「シアトルに来て!」コールが起きるなど、その去就に注目が集まっているエンゼルスの大谷翔平(29)の電撃トレードについてMLBネットワークのジョン・モロシ記者が「エンゼルスがトレードの可能性を排除していない」との見解を伝えた。またスポーツメディアの「ブリチャーズレポート」はトレード先の検証記事を掲載し、ヤンキース、ジャイアンツ、レンジャーズなどを有力候補として挙げた。果たして8月1日(日本時間2日)までの期限に電撃トレードを仕掛ける球団はあるのか、そしてエンゼルスは大谷を放出するのか。大谷は、日本時間の今日15日、本拠地でのアストロズ戦に8勝目を狙って先発登板する。
「トレードの問い合わせを考慮していくだろう」
大谷の去就を巡っての米メディアの喧騒が止まらない。
球宴ではマリナーズのファンが「シアトルに来て!」と異例のコールを送り、前日はESPNのバスター・オルニー記者が、情報筋から取材した話として「ヤンキースが最もトレードへの意欲的がある」とのニュースを発信。
そして、この日は、敏腕記者で知られるMLBネットワークのジョン・モロシ記者が、「エンゼルスは大谷のトレードの可能性を排除していない」とツイートした。
前半戦を5連敗で終えたエンゼルスは借金1でア・リーグの4位に甘んじており、ワイルドカード争いでも、2位タイのアストロズ、ブルージェイズと5ゲーム差。
同記者は、ツイッターに対抗してスタートした新SNSのスレッズを使い「複数の情報筋は、私にエンゼルスのフロントオフィスは、これからやって来る大谷のトレードについての問い合わせについて考慮していくだろうと語った。球団の大谷のトレード基準は、途方もなく高いが、期限までの取引の可能性を排除していない。これからやって来る地元シリーズでのチームのパフォーマンスが、エンゼルスの最終的な道筋の大きな判断要素となるだろう。現時点では、野球界関係者の多くが、トレードの可能性は低いと見ている」とつづった。
日本時間の今日15日から始まるアストロズ、ヤンキース、パイレーツとの9試合の成績が、エンゼルスの決断のカギを握ることを指摘した。
骨折による長期離脱の決まったマイク・トラウトに、アンソニー・レンドン、テイラー・ウォード、ジョー・アデルをケガで欠くなどチームは苦しい状況に追いつめられている。もしトレードの期限までに勝率5割に復帰できず、9年ぶりとなるプレーオフ進出の可能性が見えてこなければ、オフにFAで大谷に出ていかれる前に、球団が若手の有望選手との電撃トレードに踏み切る可能性が浮上することになる。
スポーツメディアの「ブリ―チャーレポート」はその場合の電撃トレードの候補チームの検証記事を掲載した。
同メディアは「大谷のトレードで明らかに不都合な点は、彼はオフにFAとなるため、新たな移籍先はシーズン最後の2カ月間だけしか所属を保証されていないということ。また彼の年俸も3000万ドル(約41億6000万円)で安くない」と指摘した上で、「もし大谷をレンタルするという明らかに高い買い物に向かうチームがあるとすればワールドシリーズへの強い願望を持つチームとなるだろう。現実に大志を抱いているチームはブレーブス、アストロズ、ブルージェイズ、フィリーズだ。シーズン前から(大谷獲得の)願望を持っていたチームはマリナーズ、パドレス、メッツだろう」と7チームの名前をまず出した。
だが、ブレーブス、アストロズ、ブルージェイズの3球団には、ファームに交換相手となる有力な若手が不在で、フィリーズもトッププロスペクト右腕のアンドリュー・ペインターが内側側副靱帯の故障で離脱しており、交換相手に不足しているという。