横浜DeNA「抜けきらない」ラミレス前監督時代の“負の遺産”…エラー連発“悪夢の5回”に大量6失点でソフトバンクに完敗
横浜DeNAが25日、横浜スタジアムで行われた交流戦のソフトバンク戦に2-8で完敗した。ソフトバンクの先発“ノーノー”東浜巨(31)が打球を左足首に当てて3回で降板するアクシデントがあり、代わった松本裕樹(26)から4回に牧秀悟(24)が同点11号ソロを放つなど、流れは横浜DeNAに傾きかけていたが、5回にエラーが重なり一気に6点を失って勝敗が決した。就任2年目の三浦監督は“投攻守”にわたってチーム改革に乗り出しているが、まだラミレス前監督時代に蓄積した“負の遺産“が顔を出す。今日26日の第3戦には新型コロナで離脱していた浜口遥大(27)が復帰登板するが、15日に復帰したばかりの宮崎敏郎(33)が再び左大腿部に張りを訴えて途中でベンチに下がるなど、この2シーズン勝ち越している”反撃の交流戦”でチーム戦力も満足に整ってこない。
「エラーが全部得点に絡んでは流れに乗り切れない」
“名将“故・野村克也氏が言った格言にあてはまるゲームだった。
「負けに不思議の負けなし」――。
2-2で迎えた5回に悪夢が待ち受けていた。
先発のロメロは一死一塁から三森をファーストゴロに打ち取った。だが併殺を狙い二塁へ送球したソトのボールが大きくそれてしまったのである。チェンジとなるはずがオールセーフ。続く川瀬にもセンター前ヒットを許して満塁となった。ロマロは要注意打者として名前を挙げていた柳田を迎えて意識過剰になったのか。足元にぶつけて押し出しの死球。
ベンチが「ストライク、ボールがハッキリしすぎていた」(三浦監督)との見方をしていたのであれば、ここで継投策に打って出てもよかったのかもしれない。だが、続投させ、4番のグラシアルにもカウント0-1からほぼ真ん中にツーシームを投じてセンター前に2点タイムリーを弾き返されてしまった。ここで交代。だが、悪夢はこれで終わらない。
2番手の砂田が中村に四球を与え、再び満塁になって、内野はバックホームの守備隊形を取ったが、牧原に簡単に中犠飛を打たれ、さらに柳町にライト前へタイムリーを浴びた。ボールはホームへダイレクトで返ってきたが、とても間に合わず、その間に走者は一気に次の塁を狙ってきた。三塁はアウトのタイミングだったが、なぜか嶺井は、遠い二塁へ送球。このボールがまたそれて外野へ転々とする間に、この回、6点目の走者まで生還してしまったのである。
止まらぬ“負の連鎖”でのワンサイドゲーム。三浦監督も反省の弁しか出てこない。
「柴田もソトもダブルプレーのところを足の速い選手ということで焦ったのか。でも基本、一個(アウトを)取らないことには二個目は取れないです。嶺井もそうですが、すべてのエラーが点に絡んでますからね。こういう展開になりますよ。流れに乗りきれないし、大量失点につながりました」