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大谷がドジャース戦で32号2ラ大谷翔平のトレードの可能性は?(資料写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
大谷がドジャース戦で32号2ラ大谷翔平のトレードの可能性は?(資料写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

本当はどうなる?!大谷翔平の電撃トレード可能性の真相を探る…エ軍番記者、噂される獲得球団の担当、情報通記者など9人に緊急アンケート取材

 

 今から1か月前の6月20日。エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは、「こんな状況で、あり得ない」と大谷翔平のトレードを余裕しゃくしゃくの表情で否定した。その日の試合を終えた時点でア・リーグ西地区で2位。首位のレンジャーズとは5ゲーム差があったが、ワイルドカード争いでは2位タイ。プレイオフ“圏内”だった。
 ところがそれから、チームの調子がいいときは、クラブハウスでブラブラし、存在を主張するミナシアンGMを全く見かけなくなった。6月20日から7月19 日までの23 試合は8 勝15敗。順位を地区3位に下げ、トップのレンジャーズとは9ゲーム差。ワイルドカード争いでは、同率で並ぶアストロズとブルージェイズまで4.5ゲーム差。まだ、あきらめる差ではないが、マイク・トラウトを始めとして、負傷者が続出しているいまのチーム状況を考えれば、差を詰めるのは容易ではない。
 よってこのところ、大谷がトレードされるのでは? という噂が連日のように報じられており、依然として可能性は低いようだが、「エンゼルスは話を聞く用意がある」、「少なくとも検討をするようだ」などという報道も出た。
 実際はどうなのか? エンゼルスを普段から取材する番記者、トレード先として噂されるドジャース、ヤンキース、メッツの担当記者、さらに各チームのフロントとのパイプが太く、移籍情報に強い記者らに話を聞いた。

 トレード確率は5%?

 

 まず今回、一番高い確率を示したのは、「ジ・アスレチック」でエンゼルスを担当するサム・ブラム記者で、「6月20日の段階では5%だったけど、35%まで上がった」と見込みを示した。
「プレイオフ出場の可能性は、日に日に低くなっている。毎日が、『この試合を落としたら』という状況だ。けが人が多く、上がり目も乏しい。球団の年俸総額なども考慮すればオフに大谷と再契約できるとも思えない。ならば、5年後、10年後を考えて、有望な若手選手を獲得すべき。FA(フリーエージェント)で移籍をされたら、ドラフト指名権(移籍先により指名順位は変動)をもらえるだけ。もはや、仕方がない」
 当事者が大谷でなければ、真っ当な意見。ポストシーズン出場の可能性が低く、再契約のチャンスもなければ、トレードはむしろ不可避。
 ただ、MLB公式サイトのエンゼルス番記者であるレット・ボリンジャー記者は、「5%程度」と予想した。

「まだ、プレイオフ出場の可能性はある。最大のリターンを得るなら、昨年の夏、遅くとも今年開幕までに動くべきだった。この時点でのトレードは、2ヶ月のレンタルになりうる。相手もそこまでトッププロスペクトを出さない。望むような選手がとれないなら、エンゼルスは動きたくても動けない」。
 “レンタル”もキーワードの一つ。2ヶ月のためにプロスペクトをあきらめるのか? 再契約出来るなら話は違ってくるが、その保証がなければ、相手も手を出しにくい。

 ドジャースとエンゼルスを取材するロサンゼルス・タイムズ紙のコラムニスト、マイク・ディジオバンナ記者は、「もうトレードをして翔平にプレイオフでプレーするチャンスを与えるべき」という立場。「しかしおそらくトレードはない。せいぜい5%程度」と予想した。
「もしもトレードをすれば、再契約のチャンスも消える。FAで再契約する可能性を残すという意味でも、エンゼルスは彼をキープするだろう」
 ただ、「もしも、7月の終わりまでにア・リーグ西地区で10~12ゲーム、ワイルドカードで8~10ゲーム離されたら、状況は変わるかもしれない」とのこと。
「再契約が難しいと判断すれば、少しでも多くのプロスペクトを獲得しようとするのではないか。その場合の確率は25%まで上がる」

 

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