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フランスの“至宝”エムバペが来日しなくなった裏にPSGオーナーの激怒(写真・AP/アフロ)
フランスの“至宝”エムバペが来日しなくなった裏にPSGオーナーの激怒(写真・AP/アフロ)

エムバペにPSGが10年約1576億円“生涯契約”の仰天オファー…それでも拒否濃厚でチームが来日中に去就決定の“Xデー”を迎える可能性も

去就が注目されるフランス代表FWキリアン・エムバペ(24)に対して、保有権を持つ仏リーグアンのパリ・サンジェルマン(PSG)が10年総額10億ユーロ(約1576億円)の仰天オファーを用意したと、スペインメディアの『Defensa Central』が21日に報じた。来夏で契約が満了するエムバペを引き留めるための“生涯契約”。ただラ・リーガ1部のレアル・マドリード入りを望むエムバペがこれを拒否するとみられている。世界が動向に注目する中で、PSGが来日、25日、28日、8月1日と3試合の親善試合を行うが、エムベパの名前は発表された来日メンバーの中になかった。

 レアル・マドリード移籍を阻止するための最終カード

 

 エースストライカーを何がなんでも引き留めようと、世界でトップクラスの資金力を誇るPSGがなりふり構わぬ札束攻勢に打って出る。
 来年6月末でPSGとの契約が満了するエムバペに対して、新たに10年契約、年俸総額が10億ユーロ(約1576億円)に達する仰天オファーを用意したと、レアル・マドリード情報を専門に扱うスペインメディアの『Defensa Central』が21日に報じた。
 PSGの実質的なオーナー、カタール元首のタミーム首長(43)が最終的にゴーサインを出したと報じた同メディアは、オファーの意味をこう解説している。
「カタールから直接提案されたこのメガ契約は、エムバペがレアル・マドリードへ移籍するのを阻止する上で、最後のカードが交渉のテーブルに置かれた状況を意味する。カタールの取締役たちが必死になっている表れでもある、まさに手段を選ばない法外な金額をエムバペが受け入れれば、フランスの首都のクラブと実質的な生涯契約を結ぶ」
 しかし、どれだけ大金を積まれてもエムバペには響かない。同メディアは「エムバペはこの件で、断固とした態度を崩さない」とオファーを拒否すると指摘した。
「エムバペはスポーツ面を最優先させ、経済的な要素、つまり金銭に関しては完全に脇に置きたいと考えている。現時点で彼の興味は、歴史に名を残す勝者のプロジェクトに参加することだけに注がれている。さらに彼のキャリアを前進させられる場所は、サンティアゴ・ベルナベウ(レアル・マドリードの本拠地)以外にはないとも考えている」
 エムバペの去就がにわかに注目されたのは6月中旬。1年間の延長オプションを行使しないだけでなく、新たに提示された2026年夏までの3年契約、年俸総額5億ユーロ(約787億9000万円)の延長オファーも拒否する文書をPSGへ送ったからだ。
 この時点でエムバペが描いていた青写真は、契約最終年となる2023-24シーズンも引き続きPSGの一員としてプレー。満了に伴ってフリーとなり、移籍金も発生しなくなる来年夏の移籍期間に、念願のレアル・マドリードへ移籍する形と見られていた。
 対するPSG側としても、現時点で2億ユーロ(約315億2000万円)の移籍金を設定しているエムバペに、無償で他のクラブへ移籍されたらたまらない。PSGのナーセル・アルヘライフィー会長兼最高経営責任者(49)は、次のように不快感を示している。
「世界最高の選手をフリーで退団させるわけにはいかない」
 タミーム首長の友人でもあるアルヘライフィー会長はさらに、移籍金が発生する今夏の移籍か、もしくは契約延長かの二択をエムバペに迫った。エムバペがどちらも選ばず、あくまで来夏の退団を望む場合には、新シーズンでエムバペを先発させるどころかベンチにも入れず、実質的に“飼い殺す”手段もあると脅しにかかったとも報じられている。

 

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