「エ軍が8月1日まで順位を維持すればトレードのドアは閉まる」大谷翔平の8勝目ゲットで電撃トレード話は消滅へ？！

エンゼルスの大谷翔平（29）が21日（日本時間22日）、本拠地でのパイレーツ戦に「2番・投手兼DH」で出場し、7回途中まで87球を投げ、自己ワーストとなる4被弾を浴びて5失点したが、味方打線の援護を受けて、6月28日のホワイトソックス戦以来、3試合ぶりの8勝目をゲットした。打席ではノーヒットも3四球など全打席で出塁して8－5の逆転勝利に貢献し、チームは4連勝。50勝48敗で貯金2としてア・リーグ西地区で3位、ワイルドカード争い圏内まで4ゲーム差とした。試合後、大谷は自らの去就に関して発言。チームの快進撃と共に米メディアは、8月1日を期限とした電撃トレードが消滅の方向へ進んでいることを示唆。過熱報道も収束へ向かいそうだ。

「トレードに関してはあまり気にしないように」

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　大谷が苦しみながらも粘投で8勝目をゲットした。
　3回まで無失点。4回に4番のチェ・ジマン、5番のヘンリー・デービスに連続アーチを許して0－2となったが、その裏、自らの四球出塁からチームが反撃、5－2と逆転に成功すると7回途中までリードを守り切り中継ぎ陣にバトンを渡した。
　試合後の取材では、自らの去就に関する質問に対して真摯に答え、チームはヤンキースとの同一カード3連勝に続き、4連勝して9年ぶりのプレーオフ進出に可能性を残した。それを受けて複数の米メディアが8月1日を期限とする電撃トレードが消滅へ向かっているとの見解を示した。
「エンゼルスの進撃が大谷のトレードの臆測を終わらせるかもしれない」との見出しを取って報じたのはMLB公式サイトだ。
「4連勝で最近6試合で5勝というエンゼルスの戦いぶりで、彼らが8月1日のトレード期限までに売り手となる可能性や二刀流スーパースターの大谷をトレードする可能性は次第になくなってきた」との見解を伝えた。
　もし大谷が8月1日までにトレードされれば、この日の先発が本拠地での最後の登板となる可能性があった。同サイトは、そのことを聞かれた大谷のコメントと共にエンゼルスタジアムを埋めた4万309人のファンが「彼をできる限り特別な気持ちにさせようと7回1死で降板する際も含めてMVPの大連呼のセレナーデを送った」と紹介した。
「（エンゼルスで最後の登板と思うことは）ないです。今、現在ここに所属していますし、まだ全然（プレーオフ進出が）いける位置にいると思っているので。トレードに関してはあまり気にしないように。今できることをやりたいかなと思います」
　同サイトは、続けて指のマメや爪などが心配された大谷を今シーズンで3番目に少ない投球数となる87球で降ろしたフィル・ネビン監督のコメントも紹介。
「いくつかの投球で球が上ずり、彼らはそれを捉えていたが、彼の指は大丈夫だった。彼はきょう4度出塁して、普段よりも出塁が多く、より多くの疲労が織り込まれた。彼は人間だ。しかし、彼は我々のエースで力強い。次の登板が待ちきれない」と語ったという。
　オフのトレード情報に詳しいMLBトレードルーマーズも「もしエンゼルスがこの順位を8月1日のトレード期限まで維持すれば、大谷のトレードのドアが閉められる可能性が高い」と報道。
「先週の報道では、チームは少なくとも他チームが大谷に何をオファーできるかに耳を傾けることにオープンだとされていたが、たとえエンゼルスがプレーオフ争いから脱落したとしても、トレードは起こりそうもない。勝率5割以上に戻ったことで8月2日になっても彼らのクラブハウスに大谷がいる可能性がより高まった」と続けた。