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侍ジャパンの次期監督最有力候補として元巨人監督の高橋由伸氏が急浮上。アテネ五輪代表で日の丸も経験している(写真・AP/アフロ)
侍ジャパンの次期監督最有力候補として元巨人監督の高橋由伸氏が急浮上。アテネ五輪代表で日の丸も経験している(写真・AP/アフロ)

侍ジャパン次期監督の最有力候補に元巨人の高橋由伸氏が急浮上!

 侍ジャパンの次期監督に元巨人監督の高橋由伸氏(48)が最有力候補として急浮上していることが7日、明らかになった。エンゼルスの大谷翔平(29)ら日米で活躍しているトップ選手をまとめてWBCで3度目の優勝を飾った栗山英樹氏(62)の後任監督として、複数の候補者があがっていたが、フレッシュでアテネ五輪代表として日の丸を背負った経験もあり、栗山氏同様、選手の気持ちを乗せて戦えるモチベータータイプの高橋氏が最有力候補として浮上しているもの。高橋氏は、テレビ局の解説者などを務めているため、調整すべき問題が残っているが、今月末までに1本化作業が進められる方向だ。

 巨人監督時代はV経験なしも若手を育成した手腕を評価

 

 日本中を熱狂させたWBCの優勝から5か月が過ぎた。
 栗山監督の退任を受けて、侍ジャパン強化委員会が次期監督の人選をスタート。当初、10人前後の候補者をリストアップして検討、議論が重ねられ、打診した場合の承諾の有無なども含めた内々の調査が進められる中で、次期監督の最有力候補として、元巨人監督の高橋氏が急浮上してきた。
 当初、候補として、イチロー氏(49)、松井秀喜氏(49)ら世界を知る元大物メジャーリーガーや、ソフトバンク監督時代に5度の日本一経験のある工藤公康氏(60)らの名前が取り沙汰された。
 監督経験はないが、世界的なビッグネームであり、代表選手からリスペクトされているイチロー氏は、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターとして現場に出て指導しているため、侍ジャパンの監督就任には障害があり、松井氏も、ヤンキースGM付特別アドバイザーというフロント職についており、代表監督の就任は固辞したとされる。また監督としての実績や、短期決戦の強さから“本命”と見られていた工藤氏については、一部のメディアが「工藤氏で1本化」と報道したが、NPBの関係者が完全否定するなど、次期監督の選考が混沌としている事情が表面化するに至った。次期監督の任期は、11月に東京ドームで開催されるアジアチャンピオンシップが初陣となり、2026年の春に開催予定の第6回WBCまでが予定されており、50歳前後のフレッシュな人材が求められた。
 今回のWBC優勝で栗山監督が世界的な“二刀流スター”エンゼルスの大谷翔平やパドレスのダルビッシュ有、レッドソックスの吉田正尚、カージナルスのヌートバーらのメジャーリーガーから、ロッテの佐々木朗希、オリックスの山本由伸、ヤクルトの村上宗隆らの日本球界を牽引する若手までを見事にまとめあげた采配も参考にされた。
 一流選手の揃う代表チームでは、選手をその気にさせる、モチベ―タータイプの明るい指揮官が理想とされ、年齢的にも40代で、スマートな思考を持っていることに加えて選手との対話を重視するタイプの高橋氏が、最有力候補となった。
 また任期途中にどこかの球団の監督就任の可能性がある人物は、受託に難色を示し、選ぶ側も人選から外す傾向にある。高橋氏は、巨人の監督として再登板説が根強いが、WBCの国内の興行権を持つなど、強い影響力を持つ読売グループが、侍ジャパン監督就任を容認したとも見られる。

 

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