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“ボールガール事件”で非難されたソリベストルモ(左)がボールを当てた加藤未唯が「悪い」と反論した。右はペアを組んでいたブズコバ(資料写真・AP/アフロ)
“ボールガール事件”で非難されたソリベストルモ(左)がボールを当てた加藤未唯が「悪い」と反論した。右はペアを組んでいたブズコバ(資料写真・AP/アフロ)

「プロとは呼べない選手の象徴」“ボールガール事件”のブズコバがソリベストルモとの“悪役ペア”を解消?!理由不明も繰り返されるSNS“炎上”が影響か

  テニスの全仏オープン女子ダブルスで加藤未唯(28、ザイマックス)組の失格を審判に訴えた“ボールガール事件”で、世界中から非難を浴びたマリエ・ブズコバ(25、チェコ)が7日に開幕したナショナルバンク・オープン(カナダ・モントリオール)でパートナーをサラ・ソリベストルモ(26、スペイン)から朱琳(29、中国)に変えてエントリーした。理由は明らかにされていないが、ブズコバに続いて、自身のSNSも飛び火するかのように“炎上”したソリベストルモが、そういう状況を嫌いペア解消を望んだのかもしれない。

 ソリベストルモのSNSにも非難の声が殺到

 

 ペアを解消したのか。それとも一時的な別離なのか。8月26日に開幕する今年最後のグランドスラム大会の全米オープンへ向けた“前哨戦のひとつとして、7日にカナダ・モントリオールで始まったナショナルバンク・オープンで異変が起こった。
 女子ダブルスには。加藤とアルディラ・スーチャディ(28、インドネシア)組をはじめ、総勢で28ペアがエントリーしたが、先のウィンブルドン選手権でベスト4に進んだブズコバが、パートナーをソリベストルモから朱琳に変えたのだ。
 ブズコバとソリベストルモは、今年6月の全仏オープンでペアを再結成。3回戦で加藤・スーチャディ組が失格になった“ボールガール事件”でベスト8に進むと、続くイーストボーン国際(英国)、さらにはウィンブルドン選手権にもペアを組んで臨んだ。
 昨年限りで引退したダブルスのスペシャリスト、ルーシー・ハラデツカ(38、チェコ)とのペアを解消した同4月以降のWTAツアーで、ブズコバは、延べ12人の選手とパートナーを組んで女子ダブルスを戦ってきた。今年4月には、のちに因縁となる加藤とペアを組んでボルボ・カーズ・オープン(米国)に出場、1回戦で敗退している。
 だが、ソリベストルモとは、4度ペアを組み、昨年4月のBNP・パリバ選手権イスタンブールでは優勝するなど、ようやく“不動”のパートナーを見つけたかと思われていた。
 ブズコバは以前、チェコメディアの『iROZHLAS』のインタビュー取材に対して、ソリベストルモの存在をこう答えていた。
「サラは私の大の親友で、ほぼ毎週のように夕食時には一緒に出かけています。コートから離れたときにはカードゲームなどに興じて多くの時間を過ごしています」
 ウィンブルドン選手権後に休養を取っていたブズコバは、母国チェコで先週に開催されたプラハ・オープンの女子シングルスから全米オープンに向けて再スタートし、ナショナルバンク・オープンからは、女子ダブルスの戦いも再開する。このタイミングで、パートナーを、これまで一度もペアを組んでいない朱琳へ変更したのは、全米オープンでは、ソリベストルモとのペアを解消して挑むことを示唆する動きと考えられる。
 息のあっていたソリベストルモとなぜ“別離”するのだろうか。
 現段階で、ブズコバ、ソリベストルモが何も発信していないため、理由は不明だ。もしかすれば、ソリベストルモがケガでもしたのかもしれない。
 しかし、スポーツマンシップに著しく欠けるとして、世界中から非難を浴びた全仏オープンの“ボールガール事件”の影響が、大きくのしかかっている可能性も否定できない。
 全仏オープンの後に2人は対照的な姿勢を取ってきた。

 

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