9.18有明にボクシング転向第2戦を控える那須川天心が米国で“25歳の誓い”「絶対にみんながビックリする」
プロボクシング転向の第2戦(9月18日・有明アリーナ)に向けて米国ラスベガスで合宿を張っているOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級8位、日本同13位の那須川天心(帝拳)が現地時間18日(日本時間時間19日)に25歳の誕生日を迎えた。9戦全勝(7KO)のフアン・フローレス(23、メキシコ)と対戦する天心は、WBC&WBO世界同級王者の世界井上尚弥(30、大橋)に敗れたスティーブン・フルトン(29、米国)と世界戦を戦った元WBO世界同級王者のアンジェロ・レオ(米国)らとのスパーリングを行っており、成長への手ごたえを十分感じ取り、「(第2戦では)絶対にみんながビックリするんじゃないか」とサプライズ勝利を約束した。
「年齢は気にしない。単なる数字」
25歳の誕生日は米国ラスベガスで迎えた。
時差の関係で日本時間18日と現地時間18日の2度、祝福を受けることになり「誕生日が2回来た気分ですね。長い誕生日になりました。長いな~、うれしいな~という感じです。うれしいですね」と笑った。
現地ではジムからバースデーケーキも贈られ、WBO世界スーパーライト級王者で元WBA、IBF、WBO3団体世界ライト級統一王者でもあるテオフィモ・ロペス(米国)も参加して記念写真を撮った。ロペスは、元3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)や、元スーパーライト級の4団体統一王者であるジョシュ・テイラー(英国)にも勝ったビッグネーム。「日本ではなかなか味わえない雰囲気ですね」。天心も感激していた。
25歳になっても天心は何も変わらない。
「年齢は気にしないです。単なる数字だと思っているので。心の中は小学生だと思っています(笑)。もう25歳かとは思いますけれど。僕の思っていた25歳と実際の25歳は違うなあと。もっと年上でおとなしくて落ち着いて、とかイメージしていましたが、全然真逆で(笑)。僕が静かだと心配されるので、このままでいきます」
相変わらずとんがったままだ。それがいい。
米国合宿はトップレベルのボクサーとのスパーリングが軸。この日は、元世界王者のレオら3人を相手に計7ラウンドのスパーをこなした。
「ボクシングに慣れてきましたね。7ラウンドやっても全然いけるなと」
そのスタミナは千葉成田のゴルフ場での帝拳恒例の走り込み合宿を2度乗り越えた効果だという。
レオとはデビュー戦前にも拳を交えた。彼との再会は成長度を計る物差しとなった。
「余計ないらない動きがなくなったり。明日で合宿も半分ぐらいですが、手応えはありますね」
3人目に対戦した3戦3勝のボクサーからはボディでダウンを奪った。
本田明彦会長は、「レオが前回と全然違い、試合と同じ感じでやってくる。それに天心が対抗できている」と評価。「スパーリングでダウンも取った」と、そのボディブローに注目し、担当の元2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーも「タイミング的にも角度的にも良いボディーでした。最後の相手で多分強く打てる距離感を何となくつかんでできたと思う。いつもミットでやっている左ボディーでした。難しいところで良い感じで打てていた」と、その戦慄のボディブローに感心していた。