「ノーバンに見えた!」…「乃木坂46」の向井葉月さんが西武戦の始球式で感涙した理由とは?
人気アイドルグループ「乃木坂46」の向井葉月さん(24)が1日、ベルーナドームで行われた西武対ソフトバンク戦のセレモニアルピッチに登場した。
向井さんは西武鉄道のヘビーユーザー。
「ずっと西武沿線に住んでいますので、小さい頃は電車というのは西武線しかないくらいに思っていた」という。
もちろんライオンズファンでもある。
「駅に選手のポスターが貼ってあったりして興味を持って好きになった」
推しの選手は「みなさん大好きなんですけど」と前置きをした上で、岡田雅利捕手の名前をあげた。岡田には失礼だが、10年目、34歳のベテラン捕手を人気アイドルが応援しているのは意外だ。
「笑顔が素敵なところが魅力。チームの負けが続いても岡田選手の笑顔があれば勝てると思う」のが、推しの理由。
岡田はリハビリ中で1軍ベンチにいなかったが、「このまま連勝していけると思うのでもっともっと応援していきたいなと思います」とエールを送り、握った拳に力を込めた。
西武鉄道の特急「Laview」をイメージした銀色「Laviewユニホーム」に「46」の背番号をつけてマウンドに上がったサウスポーの向井さんは、大きく振りかぶった。腕が真っすぐのびた美しいワインドアップ。しなやかなフォームから投じられた白球は、勢い余ったのか、打者を務めたレオの背中を通り、ワンバウンド、ツーバウンドでミットに収まった。その瞬間、会場から大きな拍手が起きた。
始球式を終えた向井さんは、「しゃべったら心臓が口から出てしまうんじゃないかというくらい緊張しました。大好きなライオンズの選手の皆さまと同じグラウンドに立てて本当に光栄でしたし、ライオンズファンの皆さまにも感謝の気持ちを込めてマウンドに立ちました」と、ほっとした表情。
「ライオンズへの応援の想いやたくさん練習に付き合ってくれた乃木坂46のメンバーやスタッフさんへの感謝の気持ちを込めて投げましたが、いざ本番では頭が真っ白になってしまって、あっという間に終わってしまいました。投球の自己採点としては、低いんですが…、(ベンチに)帰ってきたときに山野辺選手が『ノーバンに見えました!』と言ってくださったので、ライオンズの勝利への祈りも込めて100点にしたいと思います」
向井さんは、登板後に山野辺翔内野手から優しい激励の言葉を受けたエピソードを話す際に思わず涙ぐんだ。自己採点の100点は感動の100点でもあった。
試合は向井さんの熱烈エールに応えた6-0の完封勝利。初回に外崎修汰、佐藤龍世の連続タイムリーなどで3点を奪い、先発の平良海馬が7回無失点の好投を見せての完勝だった。向井さんは勝利の女神となった。