「韓国とは対照的に日本は世界が無視できない強豪国に」韓国メディアがドイツ、トルコ撃破の森保Jと対比してクリンスマン監督を猛烈バッシング
サッカー韓国代表のユルゲン・クリンスマン監督(59)へのバッシングが強まっている。カタールW杯後に就任したクリンスマン監督は、12日(日本時間13日)のサウジアラビア代表戦(英ニューカッスル)で1-0と辛勝。6戦目にして待望の初勝利をあげたが、ドイツ、トルコ両代表を撃破して絶好調の森保ジャパンと比較される形で、早くも厳しい立場に追いやられている。
「恐るべき日本。名実ともにアジア一強の時代へ」
絶好調の森保ジャパンが引き起こした余波というべきか。
クリンスマン体制の韓国が、6戦目にして待望の初勝利をあげた12日(日本時間13日)のサウジアラビア戦を受けた韓国メディアの『Inter Football』は、韓国の現状と比較しながら「恐るべき日本。名実ともにアジア一強の時代へ」と題した記事を掲載した。
「強豪ドイツを完全に崩壊させた日本は、次はトルコまで捕まえた。それもドイツ戦に続いて、再び4ゴールを奪って圧倒した。ヨーロッパで活躍する選手が大幅に増え、有望な選手も続々と生まれている日本はアジアを超えて、世界が無視できない完全な強豪チームになった。クリンスマン監督が率いる韓国が揺らいでいるのとは対照的だ」
森保ジャパンは敵地ヴォルフスブルクに乗り込んだ9日の国際親善試合で、カタールW杯で逆転負けを喫したリベンジを期してきたドイツ代表を4-1で返り討ちにした。ドイツサッカー連盟が翌10日にハンジ・フリック監督(58)を解任した衝撃の余韻が残るなかで、舞台をベルギー・ゲンクに移した12日にはトルコ代表を4-2で撃破した。
これで6月シリーズから破竹の4連勝。4試合であげたゴール数が実に「18」を数えているのに対して、同期間の韓国は、1勝2分け1敗。総得点もわずか「2」にとどまっている惨状が、韓国のメディアやファン・サポーターを苛立たせている。
しかもピッチ上の結果だけが、批判が殺到している理由ではない。就任以来のクリンスマン監督の立ち居振る舞いもまた、韓国国内の神経を逆なでしている。
韓国は、カタールW杯で韓国をベスト16に導きながら大会後に辞任したポルトガル出身のパウロ・ベント前監督(54、UAE代表監督)の後任として、クリンスマン監督に白羽の矢を立てた。
母国ドイツ代表監督として2006年のW杯ドイツ大会で3位、アメリカ代表監督として2014年の同ブラジル大会でベスト16にそれぞれ導き、ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンとヘルタ・ベルリンも率いた経験もある名将だ。韓国代表監督としての契約は、2026年の次回W杯の終了まで。
その就任会見ではこんな言葉を残していた。
「韓国代表チームの監督なので、韓国内に居住するのは普通だと思っている」
しかし、現時点で韓国国内に滞在したのは計60日あまり。ほとんどの業務を米カリフォルニア州にある自宅を拠点に、オンライン形式で行うスタイルは、いつしか「遠隔指揮」や「在宅勤務」など、皮肉まじりの言葉を介して批判されるようになった。