「大谷翔平はエンゼルスでの最後のプレーを終えた」米メディアは今オフFA大谷が故障者リスト入りで今季終了となったことを受けて見解を報道
エンゼルスは16日(日本時間17日)、右脇腹の故障で11試合連続で欠場していた大谷翔平(29)を10日間の負傷者リストに入れ、今季の出場を終えると発表した。大谷は8月23日のレッズ戦で先発登板したが、2回途中で緊急降板し、右肘内側側副靱帯損傷と診断され、その後は打者に専念していた。だが、9月4日のオリオールズ戦前の屋外でのフリー打撃で、右脇腹の異変を訴え、その日から11試合連続で欠場し、15日の試合後には、ロッカーが綺麗に片付けられていて、すでに今季終了かとの憶測が飛んでいた。米メディアも一斉にショッキングな大谷の今季終了を伝え、今オフにフリーエージェントとなる大谷の今後について「エンゼルス大谷の姿はもう見られない」との見解を報じた。
2度目のMVP獲得の可能性は高い
大谷の2023年シーズンは14試合を残して終了となった。右肘内側側副靱帯の損傷で投手としての出場は8月23日の時点で終了していたが、打者としてもフリー打撃で痛めた右脇腹が回復せず、チームは故障者リストへ入れ、自動的に今季の出場はなくなった。
メジャー6年目の今季の大谷の成績は、投手としては23試合で132イニングを投げ、10勝5敗、防御率3・14、167奪三振、WHIP1・06、被打率.184。規定投球回到達には30イニング足りなかった。打者としては135試合で497打数151安打、打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、91四球、21敬遠、OPS1・066をマークし、規定打席はクリア。本塁打数はア・リーグのトップを独走している。
米メディアは、このショッキングな「大谷のシーズン終了」を一斉に伝え、「エンゼルスの大谷はもう見られない」との見解を報道した。
CBSスポーツは「大谷翔平のシーズンが終わった」と伝え、「故障者リスト入りで大谷はエンゼルスでの最後のプレーを終えた可能性が高い。この冬にFAとなる大谷は優勝を狙えるチームでプレーしたいと話しており、これはエンゼルスにはないものだ」と報じた。
「肘の手術は“避けられない”ものだとしても、大谷は(獲得争いで)人気となり5億ドル(約739億円)付近の契約を結ぶかもしれない。手術を早く行えば行うほど、最初は打者として、それからいずれ投手として早く復帰できることになる」
大谷の今シーズンの成績にも触れ、「彼はキャリア2度目の獲得となる2023年のア・リーグMVPの最有力にとどまっている」とした。
MLB公式サイトは、「右肘内側側副靭帯を損傷したことを考慮すれば、この判断は理にかなっている。彼は、すでに2度目となるア・リーグMVPの獲得をほぼ確定させていると見られている。損傷部位は2018年とは異なるため2度目のトミー・ジョン手術は回避できるかもしれないが、内側側副靭帯の手術は必要と見られている。土曜日の後に明らかになってくるにちがいない」と報じた。
そして「いずれにしても2024年には投球できない可能性が高く、トミー・ジョン手術を行うとなれば、来るFAへのしわ寄せとなる。それでも大谷は唯一無二となる二刀流の優れた能力で記録的な契約を結ぶことが期待されている」と続けた。
すでにプレーオフ進出の可能性が絶望的となっているエンゼルスへの残留の可能性についても触れ「6シーズンを過ごしたエンゼルスでの将来は見えない」と記した。