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京セラドーム大阪で阪神とオリックスの日本シリーズが開幕する
京セラドーム大阪で阪神とオリックスの日本シリーズが開幕する

球界大御所による“日本で一番重厚な関西シリーズ予想”「ズバリ4勝3敗で阪神がオリックスに勝つ」…その根拠とは?

 プロ野球の日本シリーズが今日28日に京セラドーム大阪で開幕する。59年ぶりの関西シリーズとなった阪神とオリックスの激突。予告先発が採用され初戦は阪神が防御率タイトルを獲得した村上頌樹(25)、オリックスは3年連続で投手4冠の山本由伸(25)と発表された。日本一を手にするのは、どちらのチームか。巨人OBでヤクルト、西武の監督として日本一を経験している広岡達朗氏に「日本で一番重厚なシリーズ予想」を聞いた。

 固定した打線と流動打線の差

 京セラドーム大阪で開催された前日の監督会議は静かに進行した。そもそも岡田監督は予告先発反対主義者だが、今シリーズでの予告先発採用を了承し、阪神は村上、オリックスは山本の先発が発表された。公式記者会見でも、挑発や牽制はなく、ペナントレースを制した互いのチームへのリスペクトの言葉にあふれた。
 岡田監督は「(オリックスは)ピッチャーを中心としたタイガースと似たチーム。先発を打ち崩さないと得点はできない。僅差の少ないチャンスをものにしていかないといけない。バッターはてこずると思う」と語れば、中嶋監督も「(阪神は)強いチーム。良い野球をやっていて投手力が高い。あまり打たないと思うので、しっかりと抑えて、チャンスでしっかり点を取って、そして守るという展開がいいと思う」と話すなど、互いに投手戦になることを覚悟していた。
 では、関西ダービーを制するのはどちらのチームになるのか。
 球界大御所の広岡氏は「ズバリ4勝3敗で阪神」と予想した。
「どちらも投手力を軸に守りで勝ってきた。チームカラーは似ている。先発だけでなくブルペンも互いにいい。均衡したロースコアのゲームが続くと思う。ただ両チームには決定的な違いがある。打線を固定して1年戦ってきた阪神と調子のいい選手を見極めながら日替わり打線を組んできたオリックスの違いが出る。調子や勢いというものは水モノだが、阪神がやってきた野球は打線のつながりというものを生み出す。広島とのCSで打線が爆発したわけでもないのに3連勝したのも、打線を固定してきたことで、各自が役割を熟知していたことが理由なのだ」
 打線を固定してきた阪神の今季の打順は69通りで12球団最少。オリックスは対照的に135通りと12球団で3番目に多い。広岡氏は阪神の打線が機能するためには、近本、中野の1、2番コンビの出塁率がカギになるという。先のCSでは2人は共に打率.091と機能しなかった。
「彼らは社会人出身できっちりとした野球ができる。ゲーム間隔が空いたことやプレッシャーでCSでは打てなかったが、彼らの出塁が僅差のゲームを左右する」
 また広岡氏は、「オリックスはホームラン、阪神は機動力。そこが明確に違う。どちらも短期決戦では、勝敗を分けるポイント。いかに阪神投手陣が一発を回避するか、いかにオリックスのバッテリーが機動力を封じ込めるか。ただオリックスは細かい野球はできない。阪神にはそれができる」と指摘した。

 

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