「最もアグレッシブなのはカブスだ」GM会議で話題独占の大谷翔平…10球団のFA争奪戦が予想されドジャース本命説が流れる中で新情報が浮上
メジャーリーグのGM会議が7日(日本時間8日)、アリゾナ州スコッツデールで開幕し、早くもFAとなったエンゼルスの大谷翔平(29)の去就が話題を独占した。各球団のGMが集う場で出てきたのが「最も獲得にアグレッシブなチームはカブス」という情報。今季ナ・リーグの中地区の2位に終わり、ワイルドカードにも届かなかったカブスが、鈴木誠也(29)との同級生コンビでポストシーズン進出を目指すというわけか。資金力や環境などの条件が整っているドジャースの大本命説が流れているが、他球団も指をくわえて待っているわけではなさそうだ。
鈴木誠也とのコンビでチームを立て直す?!
開幕したGM会議の話題を独占しているのは大谷だ。肘の手術を行い、来季の二刀流は封印となるが、その評価が下がることはない。USAトゥデイ紙は「大谷は来シーズンどこでプレーするのだろうか?それがMLBのGM会議の話題だ」との見出しを取り、「どこを見渡しても、どこを振り向いても、どこに耳を傾けても、すべては大谷についてだった」と、GM会議の話題が大谷の去就で持ち切りになっている状況を伝えた。
同紙は、大物選手のFA交渉について「通例であれば、有力選手が市場に出てきたとき、選手は2チーム、あるいは3チームから正当なオファーをもらう」と説明。
ヤンキースに移籍したアーロン・ジャッジは、ヤンキース、ジャイアンツ、パドレスの3球団からオファーを受け、フィリーズのブライス・ハーパーも、フィリーズ、ドジャース、ジャイアンツの3球団、マニー・マチャドも、パドレスとホワイトソックスの2球団だけに絞られていた過去の例を紹介し、ベテラン代理人の1人の「これまで数人の大物選手を抱えたことがあるが、多くのチームが進んで入り込んでくるようなことはない」という証言を伝えた。
だが、大谷を巡っては、その常識を覆す状況となっており、「今回は違う。大谷にしっかりしたオファーを出す数は、10チームほどになり、もしかしたら地元ファンに対して大谷獲得に目を向けたと明かすチームは20に達するかもしれない」と予想。
「大市場、中規模市場のチームが関わってくるだろう。サンディエゴ、トロント、テキサス、ニューヨークからシカゴまでが獲得争いに入ってくる。複数のGMは、誰も予想していなかったミステリー球団が、獲得争いの最終候補になってくるだろうと語っている。マリナーズやアトランタのオファーをはるかに上回り、レンジャーズがスポーツ界で最も高額な10年2億5200万ドル(約380億円)の契約をアレックス・ロドリゲスと結んだ2000年のウィンターミーティングと同様の衝撃が起きるかもしれない」と続けた。
MLB公式サイトが掲載した大谷の移籍先予想チームの1位は「圧倒的にドジャース」で、2位が「大差をつけて」ジャイアンツ。ドジャース大本命説が根強いが、あらゆる情報が錯綜するGM会議の中で出てきた新ニュースが、カブスの名前だ。
前出のUSAトゥデイ紙は「ドジャースは最有力候補に留まる。カブスやレンジャースが獲得に真剣で、複数のGMは『カブスが獲得に向けて最もアグレッシブンなチームかもしれない』と言っている。そして、レッドソックス、メッツ、もしくはジャイアンツを候補から外すこともできない」と伝えた。