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大谷翔平のエンゼルス残留説も消えていない(写真・AP/アフロ)
大谷翔平のエンゼルス残留説も消えていない(写真・AP/アフロ)

消えていない大谷翔平のエンゼルス残留説…米敏腕記者が指摘

 その去就が注目されているフリーエージェント(FA)の大谷翔平(29)のエンゼルス残留説が消えていない。敏腕で知られるニューヨークポスト紙のジョン・ヘイマン記者がMLBネットワークの番組内で「彼は快適さを大事にする。エンゼルス残留は排除できない」と発言したもの。エンゼルスは9年連続でポストシーズン進出を逃し、勝利を求める大谷の理想チームからは外れているため、再契約はほぼないと見られているが果たして…。

 「彼は快適さを大事にする」

 

 サプライズ情報だった。全米がFA大谷の移籍先に注目している中で球界の内部情報に詳しく数々のスクープを飛ばしてきたジョン・ヘイマン記者がMLBネットワークの番組内で注目の情報を発信した。
「彼は快適さという部分を大事にするだろうと思う。エンゼルスに戻ることは排除できない」
 6年間プレーしたエンゼルスへの残留の可能性が消えていないことを示唆した。
 大谷はすでにエンゼルスから受けたクオリファイングオファーを拒否した。だが、ヘイマン記者は、エンゼルスが、1年目から大谷の二刀流を容認して、トミー・ジョン手術をした際にも復帰への道筋をつけるなど「快適」に6年間を過ごせたチーム環境が移籍先の選択の中でプラスに働く可能性があることを独自のインサイダー情報を元に明かしたのだ。
 エンゼルスは、9年連続でプレーオフ進出を逃したが、フィル・ネビン監督を解任。レンジャーズ監督時代に2010年、2011年と連続してワールドシリーズ進出を果たしている71歳の名将、ロン・ワシントン氏を新監督に迎えた。ワシントン新監督は、レンジャーズ監督時代に上原浩治やダルビッシュ有らとも信頼関係を築いており、日本人プレーヤーへの理解も深い。
 米スポーツサイトのFansidedは、ヘイマン記者の発言を受けて「大谷の獲得争いが始まっている中で、快適さという部分はエンゼルスが隠し持つ最も大きなエース級の条件かもしれない」との見解を示した。
 だが、一方で「アナハイムでの6シーズンで、このオールスター選手が見てきたものは、ポストシーズン進出ゼロに終わったという現実だ。ワールド・ベースボール・クラシックの優勝にチームジャパンを導いたあの興奮を味わい、負けるのが嫌だとメディアに話してきている大谷にとって、ポストシーズン進出は厳しいチームであるエンゼルスに戻るだろうか? ア・リーグの西地区にはワールドシリーズのタイトルを取ったレンジャーズに再び大きなチャンスを得ると見られるアストロズがいて、たとえワシントン監督が就任したはいえ、プレーオフへの道のりは簡単ではない」との悲観的な意見も。
 米スポーツサイトFanNationも、ヘイマン記者の情報を受けて、大谷がエンゼルスに残留する可能性について検証した。
「野球界全体が大谷はエンゼルスを離れるだろうとの憶測を呼び起こしてきた一方で、この球団は、静かに彼が戻ることに楽観的でいる。彼らはチームにおける彼の価値がどれほどのものか知っており、チームに残留するためにできることは何でもやろうとしている。残留の見込みは薄いかもしれないが、大谷は過去に我々が目にしてきたのとは違うFA選手だ」

 

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