中国メディアは早くも白旗も…なぜU-23代表が挑むパリ五輪予選アジア杯で「死のグループ」が生まれたのか?
来年のパリ五輪男子サッカーのアジア最終予選を兼ねた、AFC・U-23アジアカップ(来年4月15日~5月3日)の組み合わせ抽選会が23日、開催国カタールのドーハで行われ、日本は韓国、UAE(アラブ首長国連邦)、中国とともにグループBに入った。全4グループの上位2位までの8チームが決勝トーナメントに進み、3位までが五輪切符を獲得する戦いへ、韓国メディアは日本を含めた難敵が集まった抽選結果を「死のグループに入った」と報じ、中国メディアは早くも白旗をあげた。
注目は日韓戦
パリ五輪切符をかけた戦いで「日韓対決」が実現する。
1年前にはカタールW杯が行われていたドーハで、23日に行われたAFC・U-23アジアカップの組み合わせ抽選会。パリ五輪男子サッカーのアジア最終予選を兼ねた16チームによる戦いで、グループBで日本と韓国とが同組になった。
韓国メディアの『Sports Seoul』は、さらにUAEと中国が加わったグループBの抽選結果を「韓国が死のグループに入った」と伝え、さらにこう続けた。
「16チームが4組に分かれて争われるグループリーグに、もちろん簡単な戦いは存在しない。そのなかでも韓国と日本に中東の強豪UAE、さらに手強い中国まで加わったグループBは、間違いなく『死のグループ』と呼ぶにふさわしい顔ぶれになった」
負ければ終わりの決勝トーナメントではなく、追ってスケジュールや試合会場が発表されるグループリーグの段階で日韓対決が実現したのはなぜなのか。答えは昨年6月にウズベキスタンで開催された、前回のAFC・U-23アジアカップの結果にある。
23歳以下の選手たちが臨んだ同大会は、決勝でサウジアラビアが開催国ウズベキスタンを下し、3位決定戦では強化を目的にあえて22歳以下でチームを構成した日本がオーストラリアを破った。一方の韓国は準々決勝で日本に0-3で完敗していた。
この結果を受けて、抽選会では上位3カ国と今大会の開催国カタールが第1ポットに入った。さらに第2ポットにオーストラリア、韓国、イラク、ベトナムが続いたなかで、すでに日本が振り分けられていたグループBを引き当てたのが韓国だった。
別の韓国メディア『スポーツ朝鮮』は「また会った、日本」のタイトルで、A代表を含めて、これまでに何度もアジアの戦いで顔を合わせてきた日本戦実現を伝えた。
「今回の組み合わせ抽選で第1ポットに入るシード権を得られなかった関係で、韓国は永遠の宿敵、日本と同じグループに入った。グループ1位をめぐる激しい戦いは不可避となったが、それでも韓国の目標はパリ五輪でのメダル獲得に置かれている。これまで9大会連続で五輪本大会に出場している韓国は、まずは世界初の10大会連続出場を目指す」
しかし、昨年6月に喫した完敗が、いまだに尾を引きずっているのだろう。さらには直近のU-22代表同士の国際親善試合で、日本が南米の強豪アルゼンチンに5-2で快勝したこともあり、この記事には読者から半ば自虐的なコメントが寄せられている。