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今永をメッツとヤンキースが山本獲得失敗時の“保険”としてリストアップ
今永をメッツとヤンキースが山本獲得失敗時の“保険”としてリストアップ

メッツとヤンキースが今永昇太を山本由伸の獲得失敗時の“保険”としてリストアップ

 メッツとヤンキースがオリックスからポスティング申請された山本由伸(25)の獲得に失敗した場合の“保険”として同じく横浜DeNAからポスティング申請された今永昇太(30)をリストアップしていることが16日、明らかになった。ニューヨークポストの敏腕記者で知られるジョン・ヘイマン記者が伝えたもの。山本には大谷翔平(29)が面談に出馬したドジャースなど8球団、今永にはドジャース、レッドソックスなど5球団が争奪戦を繰り広げている。

 今永にレッドソックス、ドジャース、カブスも注目

 

 山本と今永のメジャーへの移籍交渉がリンクするー。
 大谷に決着がつき、FA市場の興味は山本に移った。
 メッツは、すでに大物オーナーとして知られるスティーブ・コーエン氏が来日して直接交渉。ヤンキースは11日にオーナーのハル・スタインブレナー氏、9月9日にZOZOマリンでのロッテ戦で山本が達成したノーヒットノーランを目の前で見たブライアン・キャッシュマンGM、アーロン・ブーン監督、マット・ブレイク投手コーチらが総出でロスにまで出向き交渉を行った。そして12日には、ドジャースが“切り札”の大谷を面談に出馬させて説得。そこにジャイアンツ、ブルージェイズ、カブス、レッドソックス、フィリーズも加わり、山本を巡っては、少なくとも8球団の大争奪戦となっている。
 だが、契約できるのは1球団。ニューヨークポスト紙のヘイマン記者は、「ドジャース、ヤンキースの2球団が最有力候補」との見通しを伝えていたが、16日に注目ニュースを報じた。
「ヤンキースは山本を獲得できなければ、今永の獲得を検討しており、メッツも(今永に)興味を示している。レッドソックス、ドジャース、カブスなどが今永に注目しており、今永は山本の決断を待つことになる」
 メッツとヤンキースの2球団が、山本獲得の失敗時に備えた“保険”として今永をリストアップしているというのだ。
 今永については、MLBネットワークのジョン・モロシ記者が大谷のドジャース入りの影響を受けて注目度がアップしていることを伝えていた。
「年俸は山本よりも低くなりそうで、彼は30歳なので契約期間も短いだろう。だが、獲得争いには(山本の獲得交渉に乗り出しているのと)同じような球団が関わっている。ドジャースも挙げられているし、メッツ、レッドソックス、カブスが候補。 最後に指摘しておきたいのは、大谷が加わり、左打者の並ぶドジャースの打線がどのようになるのかということだ。ドジャースが大谷を獲得した後にナ・リーグの他球団が、この尋常でない打線に対処するために左腕投手を欲しがっている。今永の獲得争いに加わる方法を見出そうとしてくるかもしれない」
 山本の契約に関しては、投手としては史上最長となる12年、年俸も3億ドル(約426億円)を超えてくる可能性があると報じられている。
 対する今永の契約金については、モロシ記者は「業界関係者の中には、2000万ドル(約29億円)台の平均年俸を受け取る可能性があると信じている人もいる」と予想。ESPNのジェフ・パッサン記者は「1億ドル(約142億円)に達する可能性もある」とも伝えていた。
 山本に比べれば、資金がかからず、しかも貴重な左腕の先発候補として「通用する」と評価されているのだから山本を獲得できなかった場合の“保険”としては十分すぎるだろう。
 今永は、世界一となったWBCの決勝で先発抜擢を受けて2イニングを投げ勝利投手となり、メジャーの公式球への高い対応力を示した。今永のフォーシームの伸びと、チェンジアップの緩急にメジャーの各打者は戸惑っていた。今季は横浜DeNAで22試合に登板して7勝4敗、防御率2.80の成績を残し、奪三振率の10.58はリーグトップだった。

 

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