「彼にチャンスを与えるメジャー球団はない」バウアーTV出演で“懺悔”も効果なく今季も横浜DeNAでプレーか?
去就が注目されている元横浜DeNAトレバー・バウアー(32)のメジャー復帰の可能性がないことを元GMが言及した。レッズ、ナショナルズでGMを務めたMLBアナリストのジム・ボーデン氏が「彼のメジャーでのキャリアは終わった」と発言したもの。知人女性から性的暴行を訴えられたことでメジャー機構から長期の出場停止処分を受け、ドジャースを解雇されたバウアーは、昨季横浜DeNAでプレー。5日前に3年ぶりにFOXニュースのTV番組に生出演してメジャー復帰を強く訴えていた。メジャー復帰が叶わない場合、横浜DeNAとの再契約が最有力となる。
「バウアーのメジャーリーグキャリアは終わった」
やはりメジャー復帰は難しいのか。
バウアーは4日(日本時間5日)、FOXニュースのTV番組「America’s Newsroom」に生出演。3年ぶりに米メディアに登場して、改めて裁判で和解した知人女性に対する性的暴行の無罪を訴えたものの、乱れていた私生活についての反省、謝罪の言葉を伝えて懺悔。「米国で野球がしたい」と強く訴えかけたが、その行動も、状況を好転させることにはつながらない可能性が高くなった。
レッズ、ナショナルズでGMを務め、独自の取材ルートを持つMLBアナリストのジム・ボーデン氏が、ポッドキャスト番組「Foul Territory」に出演して、こう言及した。
「トレバー・バウアーのメジャーリーグキャリアは終わった」
司会者が「本当に?」と確認すると、「そうだ、終わりだ。すべてが疑惑で、その内容にまで踏み込むことはしないが、彼の告白を元にすれば、メジャーリーグで彼に2度目のチャンスを与えるチームはないだろう。終わりだ」と断言した。
ボーデン氏が問題視したのは、生出演した番組内で、バウアーが他の複数の女性から訴えられている裁判が、まだ和解に至らずに継続中であることを明かし、過去に不特定多数の女性と関係を持っていたことを告白した部分。
「それを元にすれば彼は終わりだ。そこからセカンドチャンスはない」という。
ただバウアーは番組内で深く懺悔していた。
「私は私生活で過ちを犯してしまった。野球やトレーニングにおいては、細部に気を使うが、私生活では同様の気遣いをしなかった。間違いを犯した。やるべきでなかったことをしていたことに同意する。その過程で多くの人を傷つけた。MLB、ドジャース、チームメート、友人、家族、私に近い人たちを難しい状況にさせてしまった。だから、そのことについてじっくりと考え、取り組むために私生活の多くを変えた。例えば不特定多数(女性)との性的関係はもう持っていない」
しかし、ボーデン氏は司会者が「妻や彼女を殴った選手の中にも、セカンドチャンスをもらった人はいるが?」と水を向けても、こう返した。
「私は自分の意見を述べているだけだ。他の人は、もしかしたらそうかもしれない。私はGMの職に16年間いて、野球界で誰よりもセカンドチャンスを与えてきた。だが、もし、私がその立場にまだいるとすればバウアーに再びチャンスを与えることはしないだろう」