“キングカズ“次男の三浦孝太が7.31「RIZIN.37」プロ第2戦決定にポスト”天心・武尊”へ名乗り?!「次のスターになれるように」
総合格闘技イベント「RIZIN.37」(7月31日・さいたまスーパーアリーナ)のカード発表が24日、都内で行われ、怪我のためプロ第2戦目が延期になっていたサッカーの元日本代表“キングカズ“こと三浦知良(55、JFL鈴鹿)の次男、三浦孝太(20、BRAVE)が、当初予定していたフェリペ“キングハンター”マソーニ(36、ブラジル)と対戦することが発表された。三浦は、歴史的一戦となった那須川天心vs武尊のビッグマッチに触発されたようで「次のスターになれるように目の前の試合に集中していきたい」と宣言した。
相手のブラジル人はオーバーハンドが得意な“キングハンター”
Tシャツと白のジャケットスーツ。父である“キングカズ”の流れを踏襲したかのように爽やかでファッショナブルな姿で三浦孝太は会見に登場した。 昨年の大晦日のデビュー戦で、現在人気上昇中の“ホスト”格闘家のYUSHIをサッカーボールキックでTKO。フィニッシュに持っていくまでのテクニックも素晴らしく、衝撃のインパクトを残し、5月の「RIZIN LANDMARK vol.3」で父が修行したブラジル出身のマソーニとプロ2戦目を戦う予定だったが、練習中に首を痛めて無念の欠場、試合は延期となっていた。
「絶対次も負けられない。なにがなんでも集中して勝ちたい」
5月の大会で欠場挨拶をした際に練習も再開しており「怪我は全然大丈夫」という三浦は、大晦日から、さらなる成長の手応えを感じている。
「この7か月間、今回の対戦相手を見据えて練習をしてきた。その相手を倒すために必要なものは全体的にグレードアップできている、寝技も想定しているが、最後は、サッカーボールキックでしめれるような流れを作れればいい」
2試合連続のサッカーボールキックでのフィニッシュを予告した。
まだ体力面への不安があるため、試合時間は5分ではなく3分×3ラウンドに設定されているが、「3分で決着をつけられれば(5分でも)一緒。(試合時間を)意識したことはない」と言う。
相手のマソーニは、2012年にプロデビューして3連勝。その後、WFC、MachineFight、X-FestMMAなどのローカルプロモーションで試合に出て9勝4敗のプロレコードを持つ。母国の元UFC王者、アンデウソン・シウバに憧れるだけあって、打撃を武器としており、オーバーハンドフックが得意だが、9勝のうち4つが1本勝ちでグラップリングもできるトータルファイターだ。 サッカー王国、ブラジル出身だけに、三浦と同じく幼少の頃からサッカーの英才教育を受けていたが、治安の悪さも手伝い、路上での喧嘩にあけくれるようになり、ストリートファイト経験も豊富の危険な相手。
RIZINを通じて、「日本の格闘技ファンの前で思う存分暴れて、オレがサッカーボールキックで葬るので楽しみにしていて下さい」と、サッカーボールキック返しを予告してきた。
無名とはいえ決してあなどることはできないだろう。
実は、今回、怪我で決まっていた試合を欠場するという歯痒い思いをした際に、アスリートとして、怪我も試合に出られない悔しさも何度も味わってきた父から、こんなアドバイスをもらった。
「サッカーや他の競技と比べて格闘技は怪我をしやすい競技だと思う。怪我をしないようにケアとか、怪我をしたときにどう対応するかをプロとして意識していかないと練習も試合もできないぞ」
父は「ここに行け」と治療のための施設なども教えてくれたという。
さらに「練習もできないのなら無理をして試合をするより、焦らずにしっかりと治していいパフォーマンスが出せるときに試合をしろ」という金言ももらった。
三浦は、父の言葉に気持ちが楽になり、「(相手やファンへ)申し訳なさもあったが、引きずらずに切り替えてリハビリや練習ができた」という。