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亀田和毅(中)とドラミニの再戦が中止となり「3150ファイト」ファウンダーの亀田興毅氏(左)も頭を痛める。15日に緊急会見を行う
亀田和毅(中)とドラミニの再戦が中止となり「3150ファイト」ファウンダーの亀田興毅氏(左)も頭を痛める。15日に緊急会見を行う

トラブル連発!亀田和毅の「負けたら引退」ドラミニとの再戦が中止決定で賞金1億4700万円を争うミドル級トーナメントも消滅危機…明日15日に亀田興毅氏が緊急会見

 3月31日に名古屋国際会議場で行われる「3150ファイト」のマッチメイクが数々のトラブルに巻き込まれて大幅変更となりファウンダーである亀田興毅氏が明日15日に緊急会見を開いて説明することになった。米専門メディアが伝えた通り、元2階級制覇王者、亀田和毅(32、TMK)とIBF世界フェザー級2位、レラト・ドラミニ(29、南アフリカ)との再戦は、IBFがドラミニに同級3位のアルノルド・ケガイ(31、ウクライナ)との挑戦者決定戦を指令したため中止となり、急きょ代替選手とのノンタイトル戦となった。また大手プロモート会社のマッチルームと合体して行われるはずだった優勝賞金100万ドル(1億4700万円)をかけたミドル級トーナメントも、中止或いは延期となる方向で、出場予定だった6人の外国人ボクサーは今回、来日しなくなった。まさに緊急事態だ。

 6人のミドル級外国人ボクサーは来日せず

 

 やはり亀田和毅の「負けたら引退」の覚悟で臨むはずだったドラミニとの再戦は中止になった。IBFが阿部麗也(KG大和)をTKOしてフェザー級王座を防衛したばかりのルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)への挑戦者決定戦をドラミニとケガイに指令し、両陣営が合意したもの。亀田とドラミニの3月31日の再戦が先に決まっていたが、「勝者がIBFのランキング1位になること」が契約の付帯条件としてあり、IBFは2位のドラミニと5位の亀田とのノンタイトル12回戦を挑戦者決定戦とは認めず、ドラミニはケガイ戦を優先することになった。本来であれば、亀田とドラミニの勝者が、ケガイと挑戦者決定戦を行うのが筋だが、試合直前になって、亀田はハシゴを外される形となった。
 亀田は、昨年10月のドラミニとのIBFフェザー級の2位決定戦で1-2の僅差判定負け。序盤に手を出さなかった消極性が裏目に出た。今回はタッグを組んでいるトレーナーの父の史郎氏と「違ったスタイルをお見せする」と超攻撃的スタイルへの変貌にトライしてきた。陣営では、それらのトレーニング成果を無駄にせず亀田の復活を楽しみにしていたファンのためにも代替選手を用意して31日に名古屋で試合は行う方針を固めた。
 そしてさらにショッキングな事態が「3150ファイト」を襲った。
 大手プロモート会社であるマッチルームが楽天チケットと組んで1回戦の4試合を行う予定だった破格の優勝賞金100万ドル(1億4700万円)を争うミドル級トーナメント「プライズ・ファイター」が、中止或いは延期となり、3人の世界ランカーを含む6人の外国人ボクサーが来日しなくなった。発表されていたWBA世界同級13位のキーロン・コンウェイ(英国)対WBO同14位のアイニウェア・イリィアティ(中国) 、WBO同8位、IBF同10位のアナエル・ンガミセンゲ(フランス)対マーク・ディッキンソン(英国)、アーロン・マッケンナ(アイルランド)対ジョバニー・エステラ(米国)の3試合が中止となった。
 また日本からも2人のボクサーが参戦。日本ミドル級タイトルマッチを兼ねて1回戦として王者の国本陸(六島)が同級1位の可児栄樹(T&T)と対戦する試合が組まれていたが、この試合を日本タイトル戦として行うかどうかも現在調整中だという。今回の賞金トーナメントでは、KO賞としても10万ドル(1470万円)が支払われ、7月下旬に準決勝、10月か11月に行う決勝は、日本のアリーナクラスの会場で開催する予定とされていた。
 本来マッチルームが楽天チケットと組んで日本に初進出する新しいボクシング興行は1月に神戸で開催予定だったが、3月に延期となり、最終的には、単独興行をあきらめ、亀田氏の「3150ファイト」とタッグを組んでの共同開催となるなど、二転三転してきた経緯があった。今回の中止或いは延期となった理由は不明で「3150ファイト」側にも詳しい説明はなかったという。
 ファウンダーの亀田興毅氏は「3150ファイトはいつも何かが起きる」が口癖だが、今回の度重なるトラブルの発生には、さすがに「すべてが試練ですわ」と頭を抱えている。一連のマッチメイクの変更問題について、15日に亀田興毅氏が緊急会見を開き、メディアに説明するという。
 同興行では、WBC世界ミニマム級王者、重岡優大とIBF同王者、銀次朗(ワタナベ)の重岡兄弟のダブル世界戦と、日本ヘビー級王者である但馬ミツロ(KWORLD3)のブリッジャー級へのテストマッチが組まれている。
(文責・本郷陽一、RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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