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水原一平元通訳が違法賭博で莫大な借金を作ったのはエンゼルス時代だった(写真・AP/アフロ)
水原一平元通訳が違法賭博で莫大な借金を作ったのはエンゼルス時代だった(写真・AP/アフロ)

「大谷翔平がまったく知らなかったというのは信じられない」水原一平元通訳が違法賭博で借金を膨らませた時代に所属していたエンゼルスのチーム内から出てきた疑念の声…米報道

 ドジャースの大谷翔平(29)の元専属通訳である水原一平氏(39)が違法賭博の借金を返済するために大谷の銀行口座から窃盗を働いたという疑惑でチームを解雇された問題の波紋は広がったままだ。水原氏が違法賭博に手を染め借金が450万ドル(約6億8000万円)に膨らんだのは2023年で、2人はエンゼルスに所属していた。USAトゥデイ紙の敏腕記者であるボブ・ナイチンゲール氏は、そのエンゼルスの関係者や選手を取材し、水原氏の評判や「大谷がまったく知らなかったというのは信じがたい」とのチーム内から出てきた声を伝えている。

 トラウトは水原氏を「男の1人だ」と評価

 “一平スキャンダル”の波紋が止まらない。水原氏と大谷の広報担当の発言が180度、変わったため、大谷の弁護団が「大谷が大規模な窃盗の被害者であることを判明し、この問題を(捜査)当局に引き渡した」との声明を発表したものの多くの疑問点や矛盾点が残ったまま。ESPNのインタビューによると、水原氏が違法賭博に手を染め始めたのが2021年。2022年の末に借金が100万ドル(約1億5100万円)にまで膨らみ、2023年には400万ドル(約6億円)にまで達したため(ESPNの調べでは450万ドル=約6億8000万円)大谷に借金の肩代わりを申し入れ、「二度としないこと」を条件に大谷が了承。2人でパソコンを開き、大谷の口座にアクセスして8、9回にわたり50万ドル(約7600万円)を送金。その際、但し書きの欄に「ローン(貸付)」と記載し、最後に送金したのが2023年10月だったという。
 水原氏は、ドジャースを解雇されたが、それらの事件が進行していたのは、すべてエンゼルス時代だ。
 USAトゥデイ紙のナイチンゲール記者は、22日(日本時間23日)にアリゾナ州テンピで行われているエンゼルスのキャンプ地を訪れ、この問題に関して選手や関係者にインタビューを行い記事化した。キャンプ地は「選手たちが互いにささやき合い、多くの疑問が頭の中を駆け巡っていたため静まり返っていた」という。
 マイク・トラウト外野手や大谷と最の仲のよかったパトリック・サンドバル投手らもニュースに唖然とし、大谷と水原氏が、野球以外のスポーツの世界に少しも興味を抱いていなかったことや水原氏が違法なブックメーカーに450万ドル(約6億8000万円)もの借金を作っていたことなど「知らなかった」と語った。
 エンゼルスでは、2人がギャンブルやクラブハウス内での賭け事について話をしていることを聞いた人は、誰もおらず「大谷は、まるで世捨て人で、試合が終わるとすぐに自宅に引きこもり、あるいは、ホテルの部屋を出てアウェーの試合に行くだけだった」という。
 2022年途中からエンゼルスでプレー、2023年は打率.280、14本塁打の成績を残しているミッキー・モニアック外野手は、「ただショックだし、(今後の情報として)何が出てくるのか他の人と同様に興味がある。何が明らかになってくるのか。この何年かの間に何が起こったのか、私にはまったくわかないが、(大谷と水原氏は)素晴らしい友人、素晴らしい人々。一平は他の誰よりもチームの一員だった」とコメント。
 2023年に26本塁打を放ったブランドン・ドゥル―リ内野手も「何が起こったのかわからないが、彼らは2人共に良い人だ」との談話を返した。
 同記事によると「大谷はエンゼルスで国際的なスターになった、水原氏はクラブハウスで同じように人気があり、トラウトは彼を『男の一人』と呼んでいた」という。
 モニアックは「何が起こるか見守るしかない。米で38の州で(スポーツ賭博は)合法だ。だから、彼が野球に賭けていない限り、すべてがうまくいくことを願うばかりだ」と続けた。

 

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