ドジャースが大谷の移籍第1号記念ボールを巡り“トラぶった”女性と和解へ…試合に招待し「より貴重な記念品」を贈る…米紙報道
ドジャースの大谷翔平(29)が3日(日本時間4日)、本拠地で行われたジャイアンツ戦で放った移籍第1号の記念ボールの扱いを巡るトラブルに新展開があった。ロサンゼルスタイムズ紙が報じたもので、ドジャースはボールをゲットしたドジャースファン女性のアンバー・ローマンさん(28)と和解。球場に招待してより貴重な記念品」を贈るという。大谷が対面して手渡すことになるのだろう。ローマンさんはサイン入りの帽子2個、ボール、バットと引き換えに大谷に戻したが、球団から圧力を受けるなどの酷い対応を受け、大谷との面会を拒否されたたことを暴露していた。またドジャースは記念ボールの返還を求める際の手順を見直すことも明かした。
記念ボールの返還交渉手順も見直す
大谷の移籍第1号の記念ボールの扱いを巡るトラブルにドジャースが誠意を示すことになった。ロサンゼルスタイムズ紙の取材に対して球団のエグゼクティブバイスプレジデント兼マーケティングの最高責任者であるロン・ローゼン氏が、「特別な夜に再び彼らを迎え、特別なドジャース体験を提供できることを嬉しく思います」と明かしたもの。ドジャースは、記念ボールをゲットしたローマンさんと夫のバレンズエラさんの夫妻をドジャースのホームゲームに招待しより貴重な記念品を贈ることを決定した。記事では言及はされていなかったが、当然、大谷が直接対面して、お礼を述べて「より貴重な記念品」を手渡すことになるのだろう。
大谷がドジャーススタジアムのライトスタンドの中段に放り込んだ移籍第1号の記念ボールを巡ってトラブルに発展していた。大争奪戦となった様子を見ていたローマンさんは足元に転がってきたボールをゲット。大喜びで飛び跳ねた。
試合後に大谷はサイン入りの帽子2個、バット、ボールとの交換で記念ボールが手元に戻ったことを明かし「ファンの人と話して、いただけるということだった。僕にとってはすごく特別なボールなので、本当にありがたいなと思います」とコメントしていた。だが、実際には裏でとんでもないトラブルが発生していた。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」や「ドジャースネーション」の取材に明かしたもので、ローマンさんは、数人の警備員に取り囲まれ、別室へ誘導された。その際、夫のバレンズエラさんは、交渉の席に同席できないように引き離されたという。
球団サイドは、ボールの返還を要求。その際、もしボールを戻さない場合には、球団は、それが移籍1号であるという公式認証を拒否するという強硬な方針を伝え、プレッシャーをかけてきたという。
「取引するか、しないかの決断を求められ、プレッシャーを感じた」とローマンさん。
球団は、当初、サイン入り帽子2個との交換を求めてきたが、ローマンさんが「他にはないのですか?」とクレームをつけるとボールとバットが追加されたという。
またローマンさんが、大谷との対面を求めたところ「それは無理だ」と拒否された。通常の場合、打った本人が直接お礼を述べて交換品を渡す。その写真撮影などが、交換品が本物であることの認証にもなる。だが、今回の交換品には、認証もなく、本当に大谷がサインしたかどうかもわからないものだったという。オークションの専門家によると、この記念ボールには、「1000万ドル(約1500万円)を遥かに超える」値段がつくという。