怪情報が飛び交ったFA交渉で大谷に袖にされたブ軍シュナイダー監督が初対決を前にブラックジョークで挑発!「ファンが彼をどう歓迎するか興味深い」と大ブーイングを願う?
ドジャースの大谷翔平(29)が26日(日本時間27日)に移籍後初めてトロントを訪れブルージェイズとの3連戦に挑む。ブ軍は昨年12月に大詰めとなったFA交渉時に大谷がトロント行きの飛行機に乗ったなどの怪情報が飛び交った因縁のチーム。MLB公式サイトによるとジョン・シュナイダー監督(44)は「面談で渡したブルージェイズの帽子を返してくれ」とのジョークを交えてファンの大ブーイングを期待するような挑発を行ったという。27日(同28日)は花巻東高の先輩である菊池雄星(32)が先発予定だ。
「面談で渡したブルージェイズの帽子を返してくれ」
ブルージェイズにとって大谷は“幻”の契約選手だった。
昨年12月に大谷のFA大狂騒曲が起きた際、本命視されていたドジャース情報に詳しいサイト「ドジャースネーション」によって「大谷がブルージェイズと契約する」との情報が報じられ、敏腕記者として知られるジョン・モロシ氏が「トロントへ移動中」との具体的なニュースまで伝えた。一部のファンはカリフォルニアからトロントへ飛ぶプライベートジェットがあることを発見。その飛行経路をネット上で追跡する大騒ぎとなった。
花巻東の先輩でブルージェイズに所属している菊池が大谷の入団を祝うためにトロントの寿司店を貸し切り、50人前の寿司を予約したとの怪情報まで流れた。
大谷はフロリダにあるブルージェイズのキャンプ施設を訪問し、そこでロス・アトキンスGM、シュナイダー監督と面談の場を持ったとされていた。
だが、ファンが追いかけたプライベートジェットは、カナダの実業家でTVスターでもあるロバート・ヘルジャベックが乗っていたものだった。そして翌日に大谷はインスタグラムで、ドジャースと10年7億ドル(約1085億円)で契約したことを発表した。その因縁の大谷が移籍後初めてトロントにやってくるのである。
MLB公式サイトは、当時の大混乱を揶揄して「今回、大谷はトロント行きの飛行機に乗っている」と報じた。
同サイトによると大谷を待ち受けるシュナイダー監督は「彼は(ブルージェイズと)契約したのか?」とジョークで返し、「面談後に彼が持って帰ったブルージェイズの帽子を返して欲しいと伝えてくれ」とブラックなメッセージを残した。
実際、シュナイダー監督はフロリダで大谷と面談している。
そしてトロントのファンがどう反応するかについてこう語った。
「12月のトロント、特にあの12時間、24時間があったのだから、少しばかり(ファンの反応は)違うものになるのかもしれない。彼はとんでもない選手だ。彼は素晴らしい選手だ。敵チームとしてダグアウトから彼を見るのは好ましくはないが、彼の素晴らしさは評価しなければならない。ファンが彼をどう歓迎するかは興味深いね」
地元トロントのメディア「デイリーハイブ」は、この発言を深読みして「シュナイダー監督はファンの失礼な歓迎を願っている」と伝えた。
地元紙によると大谷との対戦を前に4万9000人が収容できる本拠地の開閉式ドーム球場であるロジャーズ・センターのチケットは完売状態だという。そこが大ブーイングに包まれれば迫力はあるだろう。