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横浜DeNAの宮崎がイレギュラーした打球を頭部に受けて担架で運ばれた
横浜DeNAの宮崎がイレギュラーした打球を頭部に受けて担架で運ばれた

「アンツーカーがカチカチやねん。跳ねて危ない」なぜ横浜DeNA宮崎敏郎の頭部をイレギュラー打球が直撃する“事故”が起きたのか…遠因を阪神の岡田監督が指摘

 横浜DeNAの宮崎敏郎三塁手(35)が10日、横浜スタジアムで行われた阪神戦で6回一死一、二塁から井上広大(22)のイレギュラーした打球を頭部に受けてブルーシートで囲まれた中で担架で運びだされる緊急事態が起きた。幸い大事に至らずチームドクターが球場内で診察したところ側頭部打撲と診断されたが、阪神の岡田彰布監督(66)も「宮崎はどないなったんや」と容体を心配し、カチカチに固められたアンツーカーがアクシデントの遠因ではないか?と指摘した。今日11日の試合出場は様子を見て決めるという。

 ブルーシートで覆われての退場に場内騒然

 満員御礼のハマスタが騒然となった。
 6回だ。阪神の大山の三遊間を破る勝ち越しタイムリーが出て、なお一死一、二塁で「5番・レフト」で昇格即スタメン抜擢された井上の強烈な打球が三塁を襲った。宮崎は逆シングルでグラブを差し出したが、茶色の土のアンツーカー部分で打球がイレギュラー。グラブをかすめるようにして宮崎の側頭部を直撃し、打球は大きく後方にはねて3-1となるタイムリーとなった。宮崎は、その場に両膝をついてうずくまり動けなくなった。選手が駆け寄り、横浜DeNAのベンチからは、トレーナー、コーチ、三浦監督も走って様子を見にきたが、すぐさま両手でベンチに向けてサインを送り担架を要請。ブルーシートで宮崎を覆い、観客から見えないような措置を取られた上で担架で運びだされた。中断は10分間。場内からは、ベイファンだけでなく、阪神ファンからも「宮崎頑張れ」のコールが発生した。
 まるで事故現場のように物々しくブルーシートで覆われたため、宮崎の様子がわからず「何か命にかかわる深刻は事態が起きていたのでは?」と場内のざわめきが止まなかった。このブールシートはこういうケースに備えて2022年までに準備されていたものだという。
 現在プロバスケットBリーグ「茨城ロボッツ」のヘッドアスレティックトレーナーで、2年前まで横浜DeNAのアスレティックトレーナーを務めていた林優衣さんがXに投稿した説明によると、NPB初の女性トレーナーだった林さんが、在籍中に球団に要望して準備していたもので、その狙いとしては以下の3つがあったという。
「選手(患者)に対しての周囲からの刺激を減らす事(刺激によって避けたい反応や動きが起きてしまう事があるため)」
「対応するATが集中しやすい環境 (見られている中でのプレッシャーは相当なもの) 」
「プライバシーの保護」
 林さんは「宮崎さん無事でありますように」と重ねて記した。
三浦監督の説明によると、幸いにも出血はなく意識もハッキリとしていたため病院には行かず場内に待機していたチームドクターが診察したところ、側頭部打撲の診断で大事には至らなかった。
 それでも三浦監督は、「今、トレーナー室で見てもらっています。詳しいことはまだわかっていません」と沈痛な表情を浮かべた。今日11日の出場は、様子を見て決断されるという。

 

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